酒で悪夢を忘れたいリカルドと、総帥に勝利を貢いだフェルスタッペン / Red Bull
7月1日(日)の第9戦F1オーストリア決勝レースに挑んだレッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペンが今シーズン初・通算4度目の勝利を上げた一方、ダニエル・リカルドはマシントラブルによってリタイヤを喫した。
クリスチャン・ホーナー代表はレース後、リカルドのリタイヤの原因がエキゾーストの損傷により発生したギアボックスの故障である事を明らかにした。
本拠地での勝利にレッドブルの創設者デートリッヒ・マテシッツも大喜び。フェルスタッペンの優勝に満面の笑みを見せた。
F1オーストリアGP決勝を終えて
ダニエル・リカルド決勝: DNF, グリッド: 7位
ガッカリとしか言いようがないよ。1-2で表彰台かなって場面もあったけど、ソフトタイヤに交換するや否やフィーリングが悪化したんだ。仮にキミを捕らえる事ができたとしても引き離せたとは思えないね。タイヤがズタズタになってしまってピットインせざるを得ず、そこで表彰台の夢は終わってしまった。
結局その後エキゾーストが壊れたみたいで僕のレースはジ・エンド。最終セクターに入る前のバックストレートで何かおかしいと思ってチームに報告して、その後解決しようと頑張ったんだけど、マシンを止めるよう指示があったんだ。
チームやレッドブルに関係する皆、そして多くのファンが応援しに来てくれてたマックスの事を思うと嬉しいよ。さっきミスター・マテシッツにお会いしたんだけど、彼が今どんな気持ちかすぐに分かった。僕にとっては散々な一日だったけど、オーストリアの皆やマックスにとっては最高の日だったわけだからね。
チームの一部がお祝いムードで嬉しいけど、僕としては今日の自分の誕生日はあまり盛大にはお祝いできないかな。スパッと忘れるためにコニャックでも引っ掛けるよ!
マックス・フェルスタッペン決勝: 1位, グリッド: 4位
レッドブル・リンクで勝てて本当に嬉しいよ!すごい数のオランダ人ファンが来てくれてたしね。優勝できるなんて全然思ってもみなかったから余計に嬉しい。ホント最高の週末になったよ。レッドブル・リンクでレッドブルが優勝なんて完璧だよね。
全体としてはマシンの挙動にかなり満足してたんだ。最終的な順位が1位なのか2位なのかそれとも3位なのかって事は僕の手に委ねられてるわけじゃないから、毎回できる限り最高のレースにしようと思って走ってる。レース自体はコントロール出来てたと思うし、今のこのマシンで最善のドライビングができたんじゃないかな。
レース終盤はブリスターのせいでフェラーリより若干苦戦してたんだけど、何とか前に留まる事ができた。ダニエルとルイスが1回余計にピットインしてたのは分かってたから、そうならないように限界までプッシュせず、すべてを上手くマネジメントしようとしたんだ。
傍から見てるよりもたぶん厳しかったと思う。タイヤのマネジメントが大変だったからね。VSCが出た時に戦略を適切に判断してくれたエンジニアの皆には心から感謝してる。完璧なピットストップだったし、間違いなくあれが勝負の決め手になった。
グランドスタンドのファンは最高だったよ。オレンジのTシャツを来たファンが本当にたくさん応援しに来てくれた。ずっとレースに集中してたんだけどラスト数周は少し余裕があって、大声援を送ってくれてるファンの姿が見えたんだ。あれは本当にすごかった。
晴天に恵まれた日曜のシュピールベルクは週末を通して最も暑くなり、気温23℃、路面48℃にまで上昇。”マシンクラッシャー”の異名を取るレッドブル・リンクがマシンに牙を剥き、メルセデス2台を含む計5台がマシントラブルでリタイヤを喫した。