角田裕毅との接触でダメージを負ったとエステバン・オコン、最多10回の走路違反とアンセーフリリースで計35秒ペナ
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エステバン・オコン(アルピーヌ)は7月2日(日)のF1第10戦オーストリアGPの1周目に発生した角田裕毅(アルファタウリ)との接触により、マシンにダメージを負ったと説明した。
スタート直後のターン1を通過したところで角田裕毅がオコンの右リアに接触。アルファタウリAT04のフロントウイング左翼端板がコースに飛散し、セーフティーカー(SC)が導入されたが、ダメージを負ったのはオコンも同じだったようだ。
オコンはレース直後のインタビューの中で「序盤にユーキと接触してしまった。マシンにダメージはなかったと思うけど、詳しく調べてみる必要がある」と述べ、特にパフォーマンスへの影響は感じていない様子を見せていた。
だが、その後、クルマの損傷が確認されたのか、プレスリリースの中では「幾らかのダメージ」を負ったと説明した。
トラック・リミット祭りとなったこの日、オコンは20名の中で最多となる10回の走路違反を犯し、レース後に計30秒ものペナルティを受けた。
ただこれに留まらず、アンセーフリリースでも5秒が科されたため、累計のタイムペナルティは35秒に達した。アンセーフについてオコンは「完全にチームとしての責任だ」と指摘した。
最終14位と失望の結果に終わったとは言え、レース後の30秒加算を受ける以前の段階で既に12位と、そもそもレッドブル・リンクでのアルピーヌには以前のような速さはなかった。
「まず何よりも、いつもと比べてペースが足りていなかった。モントリオールやバルセロナのような他の週末と比べて、今週末はドライコンディションのクルマにかなり苦戦したように思う」とオコンは付け加えた。
チーム代表を務めるオトマー・サフナウアーによると、アルピーヌは来週末のイギリスGPでA523のアップグレードを計画している。
7月2日(日)にレッドブル・リンクで行われた2023年F1第10戦オーストリアGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは7月7日のフリー走行1で幕を開ける。