ピレリタイヤを模したマーカー、レッドブル・リンクにてcopyright Pirelli & C. S.p.A.

F1オーストリアGP:最速タイヤ戦略と残存セット数「戦術的に興味深いのはフェルスタッペン」とピレリ

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待ちに待った2020年シーズン最初のF1グランプリレースが、日本時間7月5日(日)22時10分よりレッドブル・リンクで開催される。オーストリアGPを制するのは誰なのか? 各ドライバーの手持ち残存タイヤセット数と、ピレリが考える最速のタイヤストラテジーをまとめる。

今回持ち込まれたコンパウンドはC2(ハード/白)、C3(ミディアム/黄)、C4(ソフト/赤)の標準的なラインナップで、昨年のグランプリと同じだ。2019年のレースではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが中古のミディアムからハードへと繋ぐ1ストップで勝利を収めた。トップ10フィニッシュの内、2ストッパーはフェラーリのセバスチャン・ベッテルのみだった。

決勝がドライコンディションで行われる場合、各マシンは最低2種類の異なる硬さのコンパウンドを使用しなくてはならない。仮にウェットレースとなればその義務も消滅するが、日曜のシュピールベルクは一日を通して晴天に恵まれる晴れ予想となっている。

決勝に向けての各ドライバーの手持ちタイヤは以下の通り。ハードに関しては全員が新品を1セット保持しており、ミディアムに関しては、グリッド上位10台の中で唯一ミディアムタイヤでスタートするフェルスタッペン(3番グリッド)を除く全員が少なくとも1セットの新品を残している。

2020年F1オーストリアGP決勝 ドライバー別残存タイヤセット数

71周のオーストリアGPで理論上最速と考えられる戦略は1ストッパーだ。

ピレリはソフトタイヤで24~28周を走った後にハードタイヤに履き替える1ストップ戦略が主流になると予想している。その他には、ミディアムタイヤで27~32周を走り、その後ハードタイヤでチェッカーフラッグを受けるストラテジーもあり得るという。

上記2つの戦略はレースのトータルタイムという点では変わらないが、後者の方が若干柔軟性を持っている分だけアドバンテージがある。フェルスタッペンはこれに類した戦略を取るものと見られる。

2020年F1オーストリアGPタイヤ戦略のバリエーション

ソフトからミディアムへと繋ぐ1ストップ戦略と、ソフト、ソフト、ミディアムと繋ぐ2ストップも挙げられているが、これらは先の2つと比較するとトータルタイムで劣るという。

ピレリのレース部門を率いるマリオ・イゾラは「戦術的に最も興味深かいのは、ミディアムをスタートタイヤに選んだフェルスタッペンだ。よりフレキシブルに対応できるし、第1スティントをライバルより長く取ることができる。リザルトに重要な影響を及ぼす可能性もある」と語った。

2020年F1開幕戦オーストリアグランプリ決勝レースは、日本時間7月5日(日)22時10分にフォーメーションラップを迎え、1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事で選手権を争う。

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