F1オーストリアGPで大型アップグレードの投入を受けたメルセデスAMG W09
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メルセデス、アップデートの効果を実感「また一歩前進した」とハミルトン

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今シーズン初の大型アップグレードを投入したメルセデスは、29日金曜のオーストリアGP初日で1-2を連発。ルイス・ハミルトンがトップを連取しバルテリ・ボッタスがこれに続いた。

メルセデスは前戦フランスGPでのフェーズ2.1最新型パワーユニットの投入に続き、新しい空力パッケージを投入。改良箇所はサイドポッド、バージボード、リアビューミラー、リアウイングと多岐に渡った。中でもサイドポッドの変化は大きく、冷却装置を内包するインレットのサイズが縮小され設置位置も大きく変更された。

チーフ・エンジニアを務めるアンドリュー・ショブリンは「全てが期待通りに機能。ふたりともセッションのはじめからマシンにかなり満足している」と述べ、新しいエアロパッケージの成果を強調した。

F1オーストリアGP初日を終えて

ルイス・ハミルトンFP1: 1位, FP2: 1位

これまでのところは良い感じだよ。深刻なトラブルはないし、かなり順調にきてる。レッドブル・リンクはコーナーの数が少なく、かなり高速のサーキットだね。タイヤに関してはどのコンパウンドもかなり似通ってるよ。僕としては硬めのタイヤが良い感じだ。

アップデートが入ってくれて本当に嬉しい。素晴らしいコンポーネントを作るべく、ファクトリーの皆が本当に懸命に働いてくれていたからね。マシンはサーキットの特定のエリアで良い挙動をみせていて、先週と比べて更にステップアップしている。

FP1でガレージを出た瞬間から良い感じだったよ。午後のセッションでは、序盤は良かったんだけどその後は少し悪化していたから、ミーティングでその原因を突き止めたいと思ってる。

でも、全体的としてはマシンの感触は良いし、きっと上手く修正できるはずだよ。僕としてはこの調子でプッシュし続けて、ポテンシャルを最大限に引き出せるようにトライしてみるつもりだ。

バルデリ・ボッタスFP1: 2位, FP2: 2位

良い形で週末をスタートさせる事ができたと思う。今日は新しいアップデートを試したんだけど、最初から上手く機能していたよ。今回のアップデートを持ち込むためにチームは素晴らしい仕事をしてくれた。一人ひとりのスタッフが懸命に取り組んでくれていたんだ。舞台裏のハードワークのおかげで、アップデートは期待通りに機能してくれた。

今日はマシンのリアエンドがかなり安定していた。昨年は左のリアタイヤに酷いブリスターが出ていたから、明後日の日曜日が暖かくなるようであれば同じ様に問題が発生するかもしれない。それを思うと、今日リアが安定していたのは良かったよ。

とは言え、マシンの力を最大に引き出すためにはもう少しバランスを改善させる必要がある。レッドブル・リンクのコーナーはそんなに多くないから、フロントローを手に入れるためには全てを完璧にまとめ上げなきゃならない。予選はかなりエキサイティングになるんじゃないかな。


土曜フリー走行は、日本時間6月30日(土)19時から、公式予選は同22時からレッドブルのお膝元レッドブル・リンクで開催される。

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