アルピーヌのロッシCEO、選手交代をチラつかせてアロンソとオコンを脅す…サンパウロ同士討ちを受け
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F1サンパウロGPでの2度に渡る同士討ちを受けアルピーヌのローラン・ロッシCEOは、最終戦での若手との交代をチラつかせてフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンを脅したようだ。
ブラジルでのスプリントで2人は、オープニングラップで2度に渡って接触。1回目のインシデントでオコンはサイドポッドを損傷し、2回目の接触でアロンソはフロントウイングにダメージを負った。
両者は6・7番グリッドからスプリントに臨んだものの、この事故によりオコンは17位、アロンソは18位にまで転落。マクラーレンとのコンストラクターズ選手権4位争いで危うい状況に陥った。
あれから1週間。F1アブダビGPの予選を前にロッシは「契約の事を思い出させた。彼らの代わりにレースを切望しているドライバーがたくさんいるという事実を再認識させたんだ」と明かした。
「大人として振る舞う限りは大人として扱うとドライバー達に伝えた。チームとして悪い状況にならない限りはレースをさせるとね。それが先週末の出来事だ」
「コストをかけて他のドライバー達とシーズンを終えるのは残念なことだ」
スプリントは最悪の形で幕を閉じたが、決勝レースでは共に後方スタートとなったものの、アロンソが5位、オコンが8位とダブルポイントを獲得し、マクラーレンがWリタイヤを喫した事で逆にコンストラクター4位の座を固める結果となった。
ロッシは「彼らは自分の責任を果たして素晴らしい仕事をしてくれた」と続けた。
「これがチャンピオンとなったドライバー達の凄いところなんだと思う。彼らには闘争本能があり、時にそれが行き過ぎることもある。だから、彼らをより良い場所に戻すのが私の役割でもあるんだ」
同士討ちのスプリントを経てなおロッシは、続く決勝レース中にチームオーダーを発動する事はなかったと説明した。
「必要とあれば命令に従わなければならないとは伝えたが、チームオーダーはなかった」
「我々は2種類の戦略を採っていた。レースコンディションによって左右されるため、どちらが良い結果をもたらすかは予想できなかった」
「だからペースと状況に基づき、もし必要なら順位の入れ替えを行うからそれに従えと伝えたんだ」