レジェンドトロフィーのインディアナポリス・モーター・スピードウェイ戦に臨むフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトン
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アロンソ、バトンを0.037秒差で退けIMSで優勝「次は本物のインディ500で勝負だ!」

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インディ500の舞台として名高いインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)の仮想コースで5月23日(土)にレジェンド・トロフィー第4戦が行われ、フェルナンド・アロンソがジェンソン・バトンを僅か0.037秒差で打ち破り優勝した。

1969年のインディ500ウィナーであり、1978年のF1ワールドチャンピオンでもあるマリオ・アンドレッティがeスポーツデビューを飾るという事もあり、ダラーラDW12インディカーが投入された今回のオーバルレースには高い注目が集まっていた。レースの主役は元マクラーレン・ホンダF1の2人だった。

F1ワールドチャンピオン達はレース中、互いに何度もポジションを入れ替えながら激しいトップ争いを演じた。バトンはラスト2周でトップに立つも、ファイナルラップに入る直前のターン4でオーバーステアを抱え2番手に後退。その後果敢にオーバーテイクを仕掛けたが、トリプルクラウンを狙うスペイン人ドライバーがトップチェッカーを受けた。

タイトル争いを繰り広げるバトンが2位につけた一方、ランキングで競い合うライバルのエマニュエル・ピロは15位でレースを終えた。3位はティアゴ・モンテイロとの接戦を制したヤン・マグヌッセン。トニー・カナーンが5位でフィニッシュした。

バトンはレース後、SNSを通してアロンソに「おめでとう。ターン4で派手にスナップしてしまったせいで、ラストラップの大半は息を吹き返すので精一杯だったよ」とメッセージを送った。アロンソはこれに対して「JB、最高に楽しかったよ!今度は本物のインディ500で勝負だ」と返した。

マリオ・アンドレッティは予選26台中19位と苦しんだ後、レースでは序盤のインシデントで1周遅れとなってしまったが、その後はバトンとアロンソに匹敵するペースで走り続けた。レースを振り返ったレジェンドは「本当に楽しかった」と語る一方で「(リアルレースと比べて)何かが不自然な感じで、走行ラインが若干違っていた。シムに適用するためには学ぶべき事が山積みさ」と挽回を誓った。

アロンソはリバースグリッドで行われたレース2でも勝利を納めた。バトンはモンテイロとエリオ・カストロネベスに次ぐ4位でステアリングを置いた。