フェルスタッペンの強さと成功は見くびられている、とアロンソ

記者会見場で話をする2位フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)と優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年8月27日F1オランダGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

マックス・フェルスタッペンの2023年シーズンの圧倒的な強さとその業績について2度のF1ワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、一般的に大したものではないと過小評価される傾向があると指摘した。

フェルスタッペンはF1第14戦オランダGPで3年連続の母国ポール・トゥ・ウインを飾ると共に、セバスチャン・ベッテルが2013年に達成した最多9連勝という歴代記録に並んだ。

ピエール・ガスリーのアルピーヌ移籍後初表彰台が象徴するように、サマーブレイク明けの初戦はウェット、ドライ、そしてウェットへと変貌するトリッキーかつ混沌としたレースとなったが、25歳のオランダ人ドライバーはその全てを乗り越え僚友セルジオ・ペレスを含むライバルを圧倒。今季13戦中11勝目を挙げ、チャンピオンシップ3連覇にまた一歩、近づいた。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、例え同じクルマに乗ったとしてもフェルスタッペンと「同じことを達成できるドライバーはいない」と主張したが、ライバルに聞いた方がフェアで偏見のない見解が得られるのは間違いない。

Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

2位表彰台で雄叫びを上げるフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年8月27日F1オランダGP

フェルスタッペンの今年の業績、ライバルと比べたそのパフォーマンスレベル、そして自身やルイス・ハミルトンが同じクルマに乗っていたとしたら太刀打ちできると思うか?と問われたアロンソは「マックスがやっている事はしばしば過小評価されている。どんなスポーツであれ、これほど支配的なやり方で勝つのは本当に難しい」と答えた。

「彼と同じレベルになるためには…一般的にドライバーというのは自信に満ちているものだし、自分にもできると信じてはいる。ルイスについてはどうだか分からないけど、僕はイエスだね! ルイスもかな。みんなもね」

「(フェルスタッペンに匹敵するような水準で戦うには)クルマと一体化したようなムードや状態でレースに入る必要があるんだ」

「今日みたいな日に関しては、自分のドライビング能力を100%発揮できてベストな状態にあったような気がするけど、スパ(前戦ベルギーGP)やオーストリア(3戦前)では、そのレベルになかったかもしれない」

「だから、いつも改善の余地があると感じているわけで、今日の僕のように自分自身にいつも100%満足できるわけじゃない」

「マックスは今のところ、僕らの中の誰よりもそれができていると思う。100%だ。だから彼は支配的なんだ」

アロンソはザントフォールトで6番手から久々の2位表彰台に上がった。赤旗からの最終リスタートで優勝を懸けてフェルスタッペンと争うことも考えたが、熱狂的なファンの反感を買うリスクは負いたくなかったと冗談を飛ばした。

「最後のリスタートで仕掛けようかとも思ったけど、ひょっとするとサーキットから出られなくなるかもしれないと思ったから、落ち着いて2番手に留まる事にしたよ!」

F1オランダGP特集

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