
アロンソ即答「現実的だ」――アストン・ホンダに見えてきた信頼性の光、チェッカーへ自信/F1中国GP予選
2026年F1第2戦中国GPの公式予選でフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は、19番手に沈む失望の結果に終わった。だが、信頼性の向上に確かな手応えを得ており、日曜の決勝レースでの完走に自信を示した。
アストンマーティン・ホンダAMR26の競争力は今なお絶望的な状況だ。ランス・ストロールに至ってはアロンソから0.792秒遅れの21番手に沈み、バルテリ・ボッタス(キャデラック)にすら先行を許した。
現時点での直接的なライバルであるウィリアムズに対しても0.4秒以上の開きがあり、純粋なパフォーマンス不足が改めて浮き彫りとなっている。だが、アロンソは悲観一色になってはいない。
新品のソフトタイヤを3セット投入し、持てるパフォーマンスを全て引き出したうえでの19番手という結果を、アロンソは正面から受け止めている。
「新品のソフトタイヤを3セット使った。その中で、各セットごとにラップを最適化しようと取り組んだ。ただ残念ながら、現時点ではこれが僕らの実力だ。まだ十分とは言えない」と語り、チームの厳しい現状を認めた。
一方で、決勝に向けては完走に向けた強い自信を覗かせる。チェッカーフラッグを受ける事は現実的な目標かとの問いに対し、アロンソは「現実的だ」と即答した。その根拠として挙げたのが、今週末を通じた信頼性の向上だ。
「これまでのところ、FP1、予選、そしてスプリントを通じて、2台ともトラブルはなく、信頼性は高い。明日、トラブルが起きる兆候は特にない。だから、チェッカーフラッグを受けられると思ってレースに臨む」
アストンマーティン・ホンダは予選直前に行われたスプリントにおいて、19周という短距離ながらも、今季初めて2台揃っての完走を果たしている。
ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは「ホンダにとって信頼性の向上に向けた重要な一歩」と評価。ストロールもまた決勝に向けて、「ベストを尽くすよ」と短く応じた。
パフォーマンス改善にはまだ時間がかかる。だが「完走できるマシン」を徐々に手にしつつあるアストンマーティン・ホンダにとって、上海での決勝は、これまで積み重ねてきた努力の成果と現在地を測る重要な一戦となる。