フェルナンド・アロンソ、3度目の挑戦でラリー初表彰台を獲得…サウジ国内戦で3位
TOYOTA GAZOO Racingのフェルナンド・アロンソは、11月5日(火)から9日(土)にかけてサウジアラビアで開催された2019年アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリーで3位フィニッシュを果たし、3度目のラリーレイド挑戦で初の表彰台を獲得した。
優勝は、アロンソと同じくトヨタ・ハイラックスをドライブした201号車のヤジード・アル・ラヒー/コンスタンティン・ジールツォフ組。205号車を駆ったアロンソとナビゲーターのマルク・コマは、首位と16分20秒差での3位ポディウムに輝いた。
「ラリーレイドで初めて表彰台を獲得できて本当に嬉しい」とフェルナンド・アロンソ。「岩で覆われた最終ステージは、ナビゲーションも難しかったが、大きなトラブルに見舞われることもなく3位で走り切る事ができ、総合結果としても3位表彰台に上がれて本当に良い内容だった。サウジアラビアでのこの4日間は素晴らしい経験になったよ」
全4ステージのうちの最初の2ステージは、広大な砂漠や砂利道、岩場の混ざった約220kmのコースを2周する形で行われた。アロンソとコマのコンビは、2か月ほど前にダカールラリー2020参戦に向けた準備を開始したばかりであり、今回は不慣れな路面で地元のスペシャリスト達と競い合った。
アロンソとコマのスペイン人コンビは、今回新しく組み上げたトヨタ・ハイラックスを駆り、前走車の巻き上げる土埃をものともせず、首位と7分24秒差の4位で最初のステージを終了。ほぼ同一のルートで行われた翌日は、終盤の岩場でパンクに見舞われ、交換のために約2分半をロスするも、首位から7分35秒遅れの4位を維持した。
ラリー後半の2ステージの舞台は、アル・ウラの北西約460kmに位置するアカバ湾と紅海に挟まれたネオム周辺。アロンソとコマは、約180kmにわたる第3ステージをハイペースで走破し、首位と17秒差の3番手という好タイムでこのステージを終えた。
そして迎えた最終日。前夜にライバル1台がリタイアしたことにより総合3番手でスタートを切ることになったアロンソとコマは、ロードブックの不備やナビゲーションの難しさにより若干タイムをロスしたものの、ポジションを守るべく着実な走行を続け、最終的に3位でフィニッシュ。まだ経験は浅いものの、高いレベルでの競争力を顕示した。
ダカールラリー2020の本戦まで残り約2か月。アロンソとコマは引き続きトヨタでのプライベート走行テストに参加し、2020年1月にサウジアラビアで開催されるダカールラリー2020本戦に向けた準備を進めていく。