「F1 2019」を使って行われたF1バーチャルGP、インテルラゴス・サーキットでのレースの様子

アルボン、ルクレールの3連覇を阻止 F1バーチャルGP初優勝「ホンダに感謝!」

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F1の公式シムレースイベント「F1 Esports Virtual Grand Prix」の第4戦が日本時間5月4日(月)にブラジルのインテルラゴス・サーキットで行われ、アレックス・アルボン(レッドブル・ホンダ)がバーチャルGP初優勝を飾り、シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)の3連覇を阻止した。

両者はレースを通して終始接近し、1ラップ毎にトップが入れ替わるというリアルレースでは決してお目にかかれない熱戦を演じた。ルクレールは2番手でチェッカーフラッグを受けるも、トラックリミットによる3秒ペナルティのためにジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が2位に繰り上がり、3位に甘んじる結果となった。

レースを終えたアルボンは「ラインを越えた後は、アドレナリンが出すぎて震えが止まらず汗をかいていた!」と語り、ユーモアを交えながら次のように続けた。

「ペース的にはシャルルが凄く速かったから、今回の勝利はチームと戦略の賜物さ。予選はあまり良くなかったけど、スタート練習に力を入れていたし、ホンダとエンジニアのマルセルのおかげで素晴らしいスタートが出来た。感謝しなきゃね!」

「シャルルと僕とで後続を引き離した後は、彼とのバトルを凄く楽しんだ。かなりのプレッシャーを感じる戦いだったし、何だかレースの週末にいつも感じているような感覚だった」

予選最速を刻みポールポジションを獲得したストフェル・バンドーン(メルセデス)は、スタートに失敗してフェラーリ育成傘下のエンツォ・フィッティパルディ及びラッセルと接触。チームメイトのエステバン・グティエレスを辛うじて5位に抑える4位に終わった。

ジュニアカテゴリーの参戦ドライバーの中で最上位に入ったのはルノー育成傘下のクリスチャン・ルンガー。エンツォ・フィッティパルディとルイ・デレトラズ(ハース)を抑え込んで6位につけた。レーシングポイントから出走したミハエル・シューマッハの甥、ダービッドは11位だった。

他の現役F1ドライバーは、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)が9位、ランド・ノリス(マクラーレン)はまたも接続トラブルで予選欠場を強いられ、レースではジャンプスタートによってドライブスルーを課されて10位、アントニオ・ジョビナッツィは4位争いを繰り広げていたが、ラティフィとのクラッシュによりリタイヤを喫した。