フェルスタッペン、3年以上の我慢の末に訴えたケリー・ピケを強力支持「狂気じみている」フェイクニュースを巡り
SNS上で広がるフェイクニュースについて、3年以上に渡る我慢の末にパートナーのケリー・ピケが公にメッセージを発した事を受けマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、全面的に彼女を擁護し、憎悪を伴う「根拠のない言いがかり」を止めるよう働きかけた。
F1第9戦カナダGPの翌6月11日(月)、フェルスタッペンと3度のF1ワールドチャンピオンに輝いたネルソン・ピケの娘、ケリーは、Instagramを通してフェイクニュースを告発した。二人の行動を促した直接的な出来事は不明だが、名誉毀損に該当し得る誹謗中傷に悩まされているようだ。
「皆さんに対する私からのやんわりとした注意喚起です…オンラインの世界は様々な理由で素晴らしい場所になり得ますが、誤った情報や嘘が飛び交うと本当に恐ろしい場所にもなり得ます」とケリー・ピケは綴った。
「私には、嘘から生じる憎しみにどう対処するのが適切なのか分かりません。反論をまとめて、それをそのままにしておくことも考えました」
「3年以上に渡って私は、本当に奇妙で心が乱されるような非難や噂、でっち上げられた状況、偽の証言、フォトショップで加工されたスクリーンショットなどの波に揉まれてきました。その間、こうした馬鹿げた主張には反応せず、沈黙を保ってきました」
「特に過去数ヶ月間になされた誹謗中傷は、名誉毀損の新たなレベルに達しています。私を知っている人は、私がそのような状況に身を置いたり、そのような事を言ったり、そのような行動を取ったりしない事を知っています」
「私は完璧ではありませんが、自分の価値観、道徳観、マナーには誇りを持っています。それを明確にしておきたいです」
「こうしたコメントや憎悪は私や周りの人々に大きな影響を与えています。このメッセージが、脅迫に至る前にオンラインのコンテンツを確認するよう、皆さんに思い出してもらえるきっかけになればと思います」
「一連の投稿に関わった皆さんには、嘘を広めたり憎しみに加担したりすることの現実への影響について、少し考えていただきたいです」
「ジェームズ・クリア(習慣について書いたベストセラー「Atomic Habits」の著者)が言うように、『私たちが取るすべての行動は、私たちがなりたいと思う人への投票』である事を忘れないでください。自分自身にとっても他人にとっても、より良い人間になる事を選択しましょう」
カナダGPで今季6勝目を飾った3度のF1ワールドチャンピオンは、この投稿に力強いメッセージを贈り、ケリー・ピケをサポートした。
「止めなきゃならない。InstagramやTikTokで特定の個人によってなされたこうした根拠のない言いがかりは、狂気じみているだけじゃなく馬鹿げている。この世界にヘイトの存在する場所はない。僕らは家族内で何が真実かを知っているし、一緒にいれて本当に幸せだ。愛してるよ」
ケリー・ピケは2017年からトロ・ロッソの元F1ドライバー、ダニール・クビアトと交際を始め、2019年7月に娘、ペネロペを出産したが、その年の終わりに破局。2020年にフェルスタッペンと交際を始めたとされる。