Published: Updated:
2017年F1最終アブダビGP公式予選を終えて、ウィリアムズ・レーシングのフェリペ・マッサとランス・ストロールがコメントを発表した。ストロールが辛うじてQ2進出を果たし15位に終わった一方で、マッサは完璧なラップを刻みQ3に進出、10番グリッドを獲得した。マッサにとっては人生最後となるF1予選だった。
テクニカル・ディレクターのパディ・ロウは「大混戦の中段グループの中でのQ3進出は見事であり、最終コーナーを抜ける最後の最後までフェリペは実に素晴らしい仕事をした」と評した。夕刻から始まった予選では、路面温度がセッション中に32℃から29℃まで低下する難しいコンディションであった。
今シーズンのチーム内予選成績は、マッサ17勝に対してストロールが2勝と、極めて大きな差がついた。両者の平均予選ラップタイム差は0.6秒とこちらの差も大きい。
ウィリアムズ:アブダビGP予選を終えて
フェリペ・マッサ予選: 10位
予選結果とラップタイムにすごく満足してるよ。頑張って何とかQ3に進めたし、マシンから最高のものを引き出せたと思う。僕がまだトップレベルのドライバーである事を示せて誇らしく思うよ。結果にとても満足してるし、明日のレースが本当に楽しみだ。楽しく走りたい。失うものは何もないし、可能な限りリスクを取るつもりさ。いくつかポイントが取れれば最高だね!
ランス・ストロール予選: 15位
完璧な一日じゃなかったし、良い予選じゃなかったよ。一度たりとも上手くやれなかったんだ。バランスが取れなくて、思ったように車をドライブ出来なかった。ブラジルGPで古いパワーユニットに変更して以来、不利な状況にあるから大変だったよ。それに加えて小さなミスも多かった。タイヤを作動領域に入れられてなかったんだと思う。
最終コーナーでタイヤをロックアップさせちゃって最初のラップが台無しにしちゃった。2回目のアタックではトラフィックに捕まっちゃって、最終セクターで思ったよりも速く走れなかったんだ。冬の間に原因を理解して土曜のパフォーマンスを改善しなきゃね。でもこれで世界が終わるわけじゃないし明日はまた別の日だから、ポイントを獲得できるように後方から頑張るよ。
2017年シーズン最終戦F1アブダビGP決勝レースは、日本時間11月26日(日)22時にスタート、1周5.554kmのヤス・マリーナ・サーキットを55周する事で勝敗を争う。全20戦で争われたシーズンもついに終りを迎える。タイヤのデグラデーションが低いため、決勝ではウルトラソフトとスーパーソフトの1ストップ戦略が主流になる見込み。性能劣化が低いということは、それだけピットストップのタイミングに幅が広がるという事を意味し、多かれ少なかれドライバーは自分の望むタイミングでタイヤを交換することになるだろう。