ホンダPUの予選モードに不満のバンドーン「僕らには魔法のボタンがない」F1アブダビGP《予選》

ヤス・マリーナ・サーキットを歩くストフェル・バンドーンcopyright Mclaren

アブダビGP予選を終えて13位につけたマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンは、ライバル勢のエンジン予選モードを「魔法のボタン」と表現し、予選でのホンダエンジンの後退を嘆いた。各F1エンジンには、一発のタイムを出すために一時的に出力を向上させるシステムモードが備わっており、他チームに比べてホンダは劣っているとされる。

コンディションが異なる事を考慮する必要があるが、予選前の日中の時間帯に行われたFP3では、フェルナンド・アロンソ7番手、バンドーンは8番手と3強チームに次ぐ速さを見せていた。だが、夕刻の予選になるとライバル勢はパワーを上げ、アロンソとバンドーンは10位圏外にはじき出された。

ポテンシャル的にはQ3に進めたはず

ストフェル・バンドーン予選: 13位, FP3: 8位

何だか複雑な気分だね。今朝の最後のフリー走行は凄く良くて4番目に速いチームだったし、僕らはかなり強そうだったのに、予選になると他のチームが持ってるようなエンジンパワーを上げる魔法のボタンがないから後ろに下がっちゃうんだ。

今日が難しいのは予想してたけど、バトルは凄い接近してたしポテンシャル的にはQ3に進めたと思うんだ。もう少しタイムを上げるために、セットアップを微調整してアグレッシブに攻めてみたんだけど、思っていたようには上手くいかなかったよ。それでQ1以降は頭打ちになってしまったんだ。まぁそうは言っても、ボチボチ満足してるし、明日の良いレースができればなって思ってる。

マクラーレン・ホンダとしてのレースも残り後ひとつだけだけど、僕らはみんな楽しみにしてるよ。チーム全員がこれまでのレースと同じように作業に取り組んでるし、ポイント獲得のチャンスはまだあるはずさ。全力を尽くしてるし、良いレースにできれば良いね。クリーンエアーの中でのレースペースは最近かなり良い感じなんだけど、今年の僕らはオーバーテイクが難しいから、本当は予選が大事だったんだよね。

戦略は少し限定的だから、良いスタートを切って、事故のないクリーンなオープニングラップを走り、力強いポジションにつけられれば良いね。最善を尽くすつもりだし、最高の結果で最後を終えたいよ。


2017年シーズン最終戦F1アブダビGP決勝レースは、日本時間11月26日(日)22時にスタート、1周5.554kmのヤス・マリーナ・サーキットを55周する事で勝敗を争う。全20戦で争われたシーズンもついに終りを迎える。タイヤのデグラデーションが低いため、決勝ではウルトラソフトとスーパーソフトの1ストップ戦略が主流になる見込み。性能劣化が低いということは、それだけピットストップのタイミングに幅が広がるという事を意味し、多かれ少なかれドライバーは自分の望むタイミングでタイヤを交換することになるだろう。

F1アブダビGP特集

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