アルボン、暑さ予想される第2レースでの優位を予想「ホンダPUは冷却に長けている」F1-70周年記念GP《preview》2020
レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンが、シルバーストン・サーキットでのダブルヘッダーの2戦目となる2020年FIA-F1世界選手権第5戦70周年記念GPに先立って抱負を語った。
先週末のイギリスGPでは金曜こそ暑かったものの、予選・決勝が行われた土日は最高気温が20度強程度にまで低下した。その一方で今週末のシルバーストンは各日共に30度近くにまで気温が上昇する予報となっている。
アルボンは、ホンダ製F1パワーユニットが熱に強い事などを理由に、前戦よりもメルセデスに接近できると予想する。
アレックス・アルボンホンダPUは冷却に長けている
イギリスGPではペナルティを受けた後、見事にリカバリーしました
まあまあのレースだったよ。
マグヌッセンとのクラッシュもあり、それによって5秒ペナルティも科されてしまい、更にはピットストップで遅れを取る事になってしまったから難しいレースではあったけど、表面的な結果としては決して悪くない。
ペースがあったから上手くリカバリーできた。無論、8位は望んでいたポジションじゃないけど、オープニングラップを終えた後の状況を考えれば、上手く挽回できて良かったと思う。
同じコースでのバック・トゥ・バックは今季2回目。今週末の一番の楽しみは?
今週末の主なターゲットは、マシンをより快適にドライブできるようにして、調子を上げていくことだ。ロングランのペースは良いから、あとはショートランのペースを改善しなきゃならない。
今週末は先週と同じコースだから、学んだことや改善すべきことを直接比較することができる。先週末に苦戦した部分に集中して、しっかりと調整していきたい。
コップスやマゴッツ、ベケッツといったコーナーを走るのは楽しい?
マシンが年々速くなってきているから、今回は過去最速のタイムでこれらのコーナーを走る事になるかもね。強大なダウンフォースのおかげで、もはや一部のコーナーはコーナーじゃなくストレートと化している。本当にクレイジーだよ。コップスは、ほぼエンジン全開で、マゴッツ・ベケッツに進入する際に一度だけリフトアップ(アクセルを緩める)するんだ。
先週末のレースの話題はタイヤでしたが、今週末は何に注目する?
第2レースでは、3つのコンパウンドが全てソフト寄りになる。C1コンパウンドがなくなり、C2コンパウンド(前戦のミディアム)が最もハードになるから、誰もが戦略の練り直しを強いられるだろうね。今週末は戦略的なレースになりそうだ。
コンパウンドの変更が僕らに有利に働くかどうかは分からないけど、僕らは得てしてタイヤの扱いが上手いから、タイヤ関連の問題に悩まされない数少ないチームの1つにはなると思う。
今週末は高い気温が予想されています。有利に働く?
僕らはタイヤの扱いで上手くやっているし、ホンダは暑さ対策やパワーユニットの冷却に長けているから、日曜のレースでは強力なパッケージを手に入れることができると思う。ただし土曜日はもう少し頑張らなきゃならない。でもそれが上手くできれば今週末も良いレースができると思う。
僕らは自分たちの事に集中して、改善すべき箇所に取り組む必要がある。気温の上昇はメルセデスとのギャップを縮めてくれるだろう。
70周年記念GPの戦いの舞台となるのは、前戦イギリスGPと同じシルバーストン・サーキット。1周5,891mのコースで行われた先週末のレースではルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝を飾り、2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
F1-70周年記念GPは、日本時間8月7日(金)19時からのフリー走行1で幕を開ける。