ジェンソン・バトン、2021年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード (2)
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F1王者ジェンソン・バトン、44歳でWECハイパーカーにフル参戦

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2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンがハーツ・チームJOTAから2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスにフル参戦する事が2023年12月15日(金)、発表された。

来月19日に44歳の誕生日を迎えるイギリス人ドライバーは、同じ英国出身のフィル・ハンソン、デンマーク人ドライバーのオリバー・ラスムッセンと共に、38号車ポルシェ963LMDhをドライブする。

バトンがフルシーズンのレースに臨むのは2018/19年にTeam Kunimitsuから参戦したSUPER GT以来初。また、SMPレーシングから2018-19年シーズンに参戦した経験はあるものの、WECフル参戦は今回が初となる。

「オリバー・ラスムッセンとフィル・ハンソンと共に、ハーツ・チームJOTAから2024年のWECに参戦できる事になって本当に嬉しく思う」とバトンは語る。

「既に二人が耐久レースで多くの経験を積んでいる事が僕らの強みだ。耐久レースはチームワークが重要だからね。ハイパーカーに参戦するビッグチームとやり合ううえで、ハーツ・チームJOTAより優れたチームは存在しない」

「カタールでの初戦を楽しみにしているけど、準備のためにやるべき事が山積みなのは分かってる」

バトンの参戦についてWECのフレデリック・ルキアンCEOは「光栄に思う」と述べ、19台の参戦が予定される来季のハイパーカークラスの更なる盛り上がりに期待を寄せた。

2024年のハイパーカークラスにはトヨタを筆頭に、アルピーヌ、BMW、キャデラック、フェラーリ、イソッタ・フラスキーニ、ランボルギーニ、プジョー、ポルシェという9つの異なるメーカーが名を連ねている。

JOTAのもう一台、12号車をドライブするのはウィル・スティーブンスと元フェラーリ育成傘下のカラム・アイロット、そしてノーマン・ナトだ。

2024年シーズンのWECは3月1~2日のドーハ(カタール)で開幕を迎える。ル・マン24時間レースは6月15~16日に開催される。

なおWECでのフルシーズンに先立ちバトンは、来月下旬に米国フロリダ州で開催されるデイトナ24時間レースで、ウェイン・テイラー・レーシングのアンドレッティ・アキュラARX-06をドライブする予定となっている。