フェラーリ「SF-24」をドライブするカルロス・サインツ、2024年2月21日F1プレシーズンテスト初日バーレーン・インターナショナル・サーキット
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

2024年F1プレシーズンテスト《2日目》総合結果:フェラーリ、レッドブルを0.7秒リード…マクラーレンは信頼性不足で走行制限

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2024年のF1プレシーズンテスト2日目のセッションが2月22日(木)に行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)が”ゴールデンアワー”を前にC4コンパウンドで1分29秒921を記録。本テストのベンチマークを塗り替えた。

僚友シャルル・ルクレールも午前にトップタイムを刻んだ。サインツが担当したフル燃料からのレース・シミュレーションも良好で、C2コンパウンドでのスティントはデグラデーションも殆どなく、フェラーリ「SF-24」はセルジオ・ペレス駆るレッドブル「RB20」と張り合うペースを刻んだ。

レッドブルは当初、午後にマックス・フェルスタッペンを起用する計画であったが、排水溝の不具合による急なスケジュール変更を経て、終日に渡ってセルジオ・ペレスが作業を担当する事となった。

トラブルは午前のセッション終盤に発生した。ターン11脇の排水溝の蓋が外れてシャルル・ルクレール(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が巻き込まれ、前者はフロアを破損。本テスト初の赤旗が振られ、グラインダーや溶接機を使っての作業が行われるも90分を残して早期終了となり、代わりに午後が1時間拡大の5時間に変更された。

前日に印象的な速さを見せたレッドブルだが、2日目は開始早々にブレーキのオーバーヒートに見舞われ走行時間をロス。午前は走行僅か20周に留まり、午後の序盤にもコース上で突如失速してガレージに戻る場面があった。

それでも来週末の決勝を見据えた57周のレースシミュレーションを誰よりも早く完了させ、トータル127周を走り込むと共に、サインツより1段硬めのC4でコンマ75秒落ちの2番手タイムを刻んだ。

ビザ・キャッシュアップRBは角田裕毅が前日に続いて午前を担当し、全車最多となる計40周を走破。午後に作業を引き継いだダニエル・リカルドは88周を重ね、C4コンパウンドで5番手タイムを記録した。C3でのロングランペースは印象的だった。

Pos Driver Team Time Gap Laps Tyre
1 カルロス・サインツ フェラーリ 1:29.921 0.000 84 C4
2 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:30.679 0.758 129 C3
3 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.066 1.145 123 C3
4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:31.256 1.335 52 C3
5 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:31.361 1.440 88 C4
6 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.750 1.829 54 C3
7 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:32.029 2.108 96 C3
8 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:32.061 2.140 78 C3
9 バルテリ・ボッタス ザウバー 1:32.227 2.306 97 C3
10 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:32.328 2.407 35 C3
11 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:32.578 2.657 117 C4
12 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:33.053 3.132 31 C3
13 周冠宇 ザウバー 1:33.715 3.794 38 C3
14 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:33.804 3.883 33 C3
15 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:36.611 6.690 93 C3
16 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:37.509 7.588 31 C3
17 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:38.074 8.153 40 C2

ハミルトンは、初日に作業を担当したジョージ・ラッセルをして「去年のクルマよりドライブし易い」というW15に初めて乗り込み、トータル123周を計上。大部分を通してタイムシート上で目立たない位置を維持していたが、最終盤にトップから1.1秒落ちの3番手を記録した。

マクラーレンはランド・ノリスがハミルトンに0.19秒差の4番手をマークするも、燃料システムのトラブルに見舞われマイレージは52周と振るわず、午前にMCL38をドライブしたオスカー・ピアストリと合わせても87周と、唯一3桁に届かなかった。

燃料ポンプとドライブシャフトの相次ぐトラブルにより誰よりも厳しい初日を強いられたウィリアムズは、ローガン・サージェントが終日に渡ってFW46に乗り込み117周を走って11番手を記録。順調な1日を過ごした。

最終3日目のセッションも日本時間20時から25時まで行われる。DAZNフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。