メルセデスのルイス・ハミルトンは、26日(土)に行われた第12戦F1ベルギーGP予選を制し、キャリア通算68回目のポール・ポジションを獲得した。これは、歴代1位であるミハエル・シューマッハに並ぶ大記録。予選Q3でのタイムは1分42秒553、コースレコードを塗り替えた。

ホームストレートで行われた予選後インタビューでは、かつてメルセデスのトップを務めていたロス・ブラウンが登場。シューマッハ一家からのスペシャルメッセージをハミルトンに読み上げた。

「私はシューマッハの家族からのメッセージをここに持ってきました。彼らは貴方がミハエルの記録に並んだ事を祝福しています。よく言われるように、記録というものは塗り替えられるものです。だからこそ家族は特別な思いで貴方の記録を喜んでいます」

読み上げられたメッセージに聞き入ったハミルトンは涙ながらに次のように答えた。「ミハエルとは共にレースをしていたから…彼の記録に並べたことを誇りに思うよ」

2番手となったのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル、ハミルトンには0.242秒及ばなかった。3番手にはチームメイトからコンマ5秒遅れでバルテリ・ボッタスが続いた。4番手はキミ・ライコネン、モナコ以来のポールに期待がかかっていたが、予選Q1の段階から酷いリアのバイブレーションに見舞われた。

マクラーレン・ホンダ勢は2台揃ってQ2に進出。ペナルティーによる最後尾スタートが確定しているストフェル・バンドーンがフェルナンド・アロンソに先行して走り、スリップストリームを使ってアロンソのタイムを引き上げる作戦を敢行した。2回目のアタックに挑んだアロンソは、セクター1でコンマ4秒近くのゲインを得たものの、途中でタイム計測を中断した。理由は不明。

結果、アロンソの1回目のラップタイムをエステバン・オコンが上回りアロンソは11番手という結果に終わった。その差は僅か100分の8秒であった。計測終了後、アロンソは無線で「パワーがない！」と怒り気味に訴えた。バンドーンは計測自体を行わなかった。

レッドブルは5番手にマックス・フェルスタッペン、6番手にダニエル・リカルドがつけた。両者のタイム差はコンマ5秒と大きく開いた。

ルノーとフォース・インディアは2台のマシンをQ3に送り込んだ。予選Q2でチームメイトに先行し、ニコ・ヒュルケンベルグをリードしていたジョリオン・パーマーは、Q3のアタック直前にギアボックスのオイルが漏れ、ノータイムでセッションを終えた。今季まるでツキのないパーマー、仮にギアボックス交換を強いられる事になると、決勝で5グリッド降格が科せられる。

ウィリアムズとサウバーの2台、そしてダニール・クビアトは予選Q1で敗退した。2017年F1ベルギーGP決勝は、日本時間8月27日(日)21時からスタートする。

2017年F1第12戦ベルギーGP予選リザルト

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