歴史的建造物を背景に設置されたアウディF1チームのモーターホーム、2026年9月23日(水) F1アゼルバイジャンGPメディアデー(バクー市街地コース)
Courtesy Of Audi

アウディF1、王座争いへ新ファクトリー。「世界最高水準の人材」を惹きつける拠点を2030年全面完成へ

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アウディF1チームは、第16戦バーレーンGPを週末に控えた2026年10月1日(木)、スイス・ヒンウィルに新たなファクトリーを建設すると発表した。2030年の全面完成を予定し、タイトル争いに必要な人材の獲得と定着を支える環境づくりを進める。

チームは2030年までにチャンピオンシップを争うという目標を掲げている。今回の計画は、その長期的な挑戦を支える投資として位置付けられている。

一部は既に稼働、既存施設も再整備へ

緑豊かな敷地に複数の施設を配置したアウディF1チームの新キャンパス完成予想図、2026年10月1日(木) スイス・ヒンヴィルCourtesy Of Audi

緑豊かな敷地に複数の施設を配置したアウディF1チームの新キャンパス完成予想図、2026年10月1日(木) スイス・ヒンヴィル

新キャンパスは、かつてのザウバーF1チームの本拠であり、現在のアウディ・モータースポーツAGの拠点から1km足らずの場所にあるチューリヒ通りに建設される。一部の施設は今夏に稼働を始めている。

工事期間中も、ヴィルトバッハ通りにある既存の拠点は全面的に稼働を続ける。その後は、マシンの製造拠点および風洞施設として再整備される予定だ。

パワーユニット(PU)の開発・製造は引き続きドイツのノイブルクで行い、イギリスのビスターにある技術拠点も維持する。

スイスのヒンウィルに位置するザウバーのファクトリー外観Courtesy Of Alfa Romeo Racing

スイスのヒンウィルに位置するザウバーのファクトリー外観

ペーター・ザウバーがザウバー・モータースポーツを創設したのは1970年のことだった。当時アマチュアレーサーだったザウバーは、ヒンウィルにガレージを開設し、チーム活動を開始した。

以降、モータースポーツはヒンウィルにとって暮らしの一部となってきた。ヒンウィルとF1との関わりも、1993年の南アフリカGPから33年を数える。

CEO兼チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、同地でチームの次章を築くことへの誇りを示し、地元自治体への謝意を表した。

人材獲得と定着を支える新キャンパス

ビノットは、新キャンパスについて「世界最高水準の人材を惹きつけ、チームに留めるうえで重要な役割を果たすだけでなく、我々の長期的な目標を達成するために必要な基盤にもなる」と語った。

「成功するF1チームを作るうえで、結局のところ最も重要なのは人だ。最高のエンジニア、デザイナー、メカニック、スペシャリストは、互いに協力し、革新を生み出し、自分たちの能力を最大限発揮できる環境で働くことを望んでいる。このキャンパスは、まさにそうした環境を我々が作り上げるための助けになる」

「このプロジェクトが特に特別なのは、アウディ・レボリュートF1チームの未来をゼロから形作ることができる点だ。現代のF1では、こうした機会はめったにない」

「既存の施設にただ移転するわけではない。我々の人材、文化、そして目標を中心に据えて設計した、本当の意味での拠点を作る。このキャンパスは、その歩みにおいて重要な一部となる」