軽くなったのに差は拡大、サインツが危惧するウィリアムズの「深刻な問題」 アップグレードのたびに募る違和感

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カルロス・サインツ(ウィリアムズ)はシルバーストン・サーキットでのレース後、苛立ちと懸念を示したが、それは前代未聞の「1周ペナルティ」が科されたからでも、単にFW48の競争力が不足していたからでもない。4度のグランプリウィナーは、チームがより根本的な問題を抱えていると感じている。

ウィリアムズは、2026年F1第9戦イギリスGPで母国のファンを前に3戦連続の無得点に終わった。新たな技術規則の導入を機に躍進を狙っていたものの、期待外れのシーズンが続く。開幕9戦を終えて獲得したポイントはわずか11点にとどり、5月のモナコGP以降、一度も入賞できていない。

新ウイング不発、深まる開発への懸念

サイド・バイ・サイドでポジションを争うカルロス・サインツ(ウィリアムズ)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)、2026年7月5日(日) F1イギリスGP決勝(シルバーストーン・サーキット)Courtesy Of Williams

サイド・バイ・サイドでポジションを争うカルロス・サインツ(ウィリアムズ)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)、2026年7月5日(日) F1イギリスGP決勝(シルバーストーン・サーキット)

期待外れのシーズン序盤のなかでも、この週末はウィリアムズにとって特に苦々しいものとなった。母国レースで精彩を欠く走りに終始したから、というだけではない。持ち込んだアップグレードが、狙った効果を発揮しなかったからだ。

スパからシルバーストンへと前倒し投入された新型フロントウイングは、風洞およびシミュレーター上で「大きな前進」が約束されていた。だが、それは単なる希望的観測に過ぎなかったのかもしれない。期待された前進は、結果にもラップタイムにも表れなかった。

サインツは、こうしたマシン開発上の不発がシーズン全体を通して続いている現状を強く憂慮している。

「懸念すべきことだし、フラストレーションも溜まる。今年は、アップグレードを持ち込んでも、あまりラップタイムを見つけられないという悪い傾向が出始めているからね」と語る。

サインツの危機感は、具体的な数値に裏打ちされている。大幅にマシンの軽量化が進んでいるにもかかわらず、上位勢との差が縮まらない現状を深刻に受け止めている。

「僕の感覚では、鈴鹿では、大幅に重量が超過した状態で1.6秒、1.8秒遅れていた。ここでは、はるかに重量が改善されているのに2秒も遅れた」とサインツは語る。

「つまり、何かがクルマにうまく反映されていないということだ。どこかで、本来あるべきダウンフォースが失われている」

バクーで実質新車投入も…

ウィリアムズは今後、巻き返しに向けたアップグレード攻勢に着手するが、サインツの懸念が的を射たものであるならば、その成果に過度な期待を抱くことは難しい。

チーム代表を務めるジェームズ・ヴァウルズは、ドイツの衛星テレビ局『Sky Deutschland』に対し、9月下旬のアゼルバイジャンGPまでに「ほぼ完全な新車」を投入する計画を明かした。

ヴァウルズによれば、次戦ベルギーGPとその翌戦のハンガリーGPに小規模なアップグレードを、そして夏休み明けのオランダGPには、さらなる軽量化を含むやや大型のアップグレードを投入する。

そして、アゼルバイジャンGPに向けてFW48は「実質的に完全な新車になる」というが、サインツは次のように語り、警鐘を鳴らした。

「今季のマシン開発において、僕らが深刻な問題を抱えていることは、今や僕にとっては明らかだ」

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