平川亮、「タフガイ」との接触に苦笑い。その裏で担った”タイム度外視の重要任務”

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ハースのリザーブドライバーを務める平川亮が、エステバン・オコンに代わって「VF-26」のステアリングを初めて握った。6月26日(金)に行われた2026年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行1回目(FP1)は、平川にとってタイム度外視の地道なテストプログラムを遂行する時間となった。

小松代表が明かす異例テストの狙い

レッドブル・リンクを走行する平川亮のハースVF-26、2026年6月26日(金) F1オーストリアGP FP1Courtesy Of Haas

レッドブル・リンクを走行する平川亮のハースVF-26、2026年6月26日(金) F1オーストリアGP FP1

平川は1分10秒493を記録して19番手でセッションを終えた。トップ10入りを果たしたオリバー・ベアマンからは1.422秒遅れだったが、このタイム差には明確な理由があった。

チーム代表を務める小松礼雄は、FP1では通常とは大きく異なるプログラムに取り組んだとしたうえで、他のチームのように一発の速さを追求するのではなく、テスト項目を中心とした「非常に重要な内容」だったと説明した。

「FP1では亮を起用し、ここ数戦の状況を踏まえてテスト項目を中心とした通常とは大きく異なるプログラムに取り組みました。非常に重要な内容だったので、ラップタイムについてはあまり気にする必要はありません」

「実際、我々のプログラムは他チームとはかなり異なており、一発の速さを追求していたわけではありません」

不慣れがもたらした”タフガイ”と接触

一方で、平川はピットに戻る際に止まりきれず、待機していたピットクルーと接触するアクシデントを起こした。大事には至らなかったが、この一件はマシンへの不慣れが原因だった。

追突されてなお無事だったハースの”タフガイ”との件について質問されると、平川は苦笑いを浮かべ、「まだこのマシンに慣れていなくて…」と状況を説明した。

「ニュートラルボタンを押したつもりだったんですが、間違ったボタンを押してしまって、マシンがアンチストールモードに入ってしまいました。そのせいで止まることができませんでした」

「そのあとメカニックのところへ行きましたが、無事だったので、それが何よりです」

「まさに、”タフガイ”ですね」

セッションに先立ちガレージ内でヘルメットを被って準備する平川亮(ハース リザーブドライバー)、2026年6月26日(金) F1オーストリアGP FP1Courtesy Of Haas

セッションに先立ちガレージ内でヘルメットを被って準備する平川亮(ハース リザーブドライバー)、2026年6月26日(金) F1オーストリアGP FP1

VF-26初ドライブで得た手応え

レッドブル・リンクは平川にとって、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズへの参戦を通して走行経験のあるサーキットだが、VF-26のドライブは今回が初。託されたタスクの多さもあり、非常に慌ただしい60分間となったようだ。

「VF-26をドライブするのは今日が初めてだったので、すべてが新鮮でした。特に空力関連のテスト項目がたくさんあったので、最初はレイクを装着して走行しました。なので、やることが本当にたくさんありました」と平川は振り返る。

「でも、最終的には満足しています。思っていたほど周回を重ねられなかったのは残念ですが、マシンのフィーリングは良かったです」

平川が収集したデータは、続くフリー走行2回目(FP2)に向けたマシン改善に直接役立てられた。リザーブドライバーとして求められた課題をこなしつつ、初めてのVF-26で新しい経験と確かな手応えを得た一日となった。


2026年F1オーストリアGPの初日FP2をトップで締め括ったのはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手にはオスカー・ピアストリ、3番手にはランド・ノリスと、マクラーレン勢がこれに続く結果となった。

FP3は日本時間6月27日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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