ノリスはなぜ処分を回避できたのか…スチュワードが認めた「情状酌量」の中身。マイアミGPスプリントポールを維持

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2026年F1第4戦マイアミGPのスプリント予選でトップタイムを記録したランド・ノリス(マクラーレン)は、セッション後の審議を経てなお、ペナルティを科されることなくポールポジションを維持した。

ヴィタントニオ・リウッツィを含む4名のスチュワードは、ノリスがルールで定められている規定タイムを超えた事実を認めながらも、その状況には酌量すべき事情があったと判断した。

問題視されていたのは、ノリスが単に遅く走ったかどうかではなかった。低速走行に至った理由が、規則で禁じられている「不必要な低速走行」に該当するか否かにあった。

108秒…マイアミ最大タイムと例外規定

今回の審議は、レースディレクターの競技ノート第1項に関係するものだった。これは、予選セッション中にドライバーが2つのセーフティーカーライン間を通過する際の最大タイムを定めるものだ。

安全かつ秩序ある競技運営の確保という観点から、スプリント予選および予選中のあらゆるラップ、さらにピット出口が解放された後のレコノサンスラップにおいて、指定された最大タイムを超えた場合、不必要に遅く走行したと見なされる可能性がある。

マイアミでは、ドライバーがピット出口側のセーフティーカーラインからピット入口側のセーフティーカーラインまでを通過するまでに、108秒を超えてはならないとされた。

ただし競技ノートには、スチュワードが例外的事情として認める場合を除く、という留保も含まれている。ノリスの裁定では、この留保が重要な意味を持った。

ターン17手前で起きた予期せぬ事態

問題の場面は、SQ2での2回のアタック間に起きた。ノリスは最初のアタックでターン17に進入した際にロックアップを喫し、その後、最後のアタックに向けて2周のスローラップを走行した。

そして迎えた2周目のスローラップ終盤、ノリスはターン17へと向かうストレートで、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)に抜かれた。チームからは、ヒュルケンベルグが後方から接近しているとの事前警告はなかった。

これによりノリスは、ヒュルケンベルグとの間に適切な間隔を作るため、減速せざるを得なくなった。

情状酌量で維持したスプリントポール

スチュワードは、ノリスがレースディレクターの競技ノートで定められた時間制限を守れなかったこと自体は認めた。一方で、ラップのほぼ全体で規定タイムより速い速度を維持していたとも指摘した。

そのうえで、ヒュルケンベルグに追い抜かれた事実に言及し、これによりノリスは「プッシュラップに向けた準備のために、必要かつ適切なギャップを作る対応を迫られた」と指摘した。

スチュワードはこの状況を「情状酌量の余地のある状況」と見なし、ノリスは「不必要に遅く走行したわけではない」との判断を下した。

この裁定によりノリスは、メルセデス以外のドライバーとしての今季初のポールシッターという立場を保持。土曜日のスプリントレースを、最前列の先頭からスタートする権利を確保した。


2026年F1マイアミGPのスプリント予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を抑えてポールポジションを獲得した。

スプリントは日本時間5月2日(土)25時から、公式予選は同29時から1時間に渡ってマイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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