ノリスとマックスの「誠実な証言」で不問に。F1中国スプリント、アントネッリ最前列とガスリー7番手が確定

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2026年F1第2戦中国GPのスプリント予選後、パドックを緊張させていた走行妨害疑惑に終止符が打たれた。ペドロ・ラミーを含む4名のスチュワードは、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)の双方に対し、いずれもペナルティを科さないとの裁定を下した。

これにより、アントネッリのスプリントレースにおけるフロントロウが正式に確定。また、予選で殊勲の7番手を獲得したガスリーのグリッドも守られることとなった。この裁定の背景には、被害側と目されたドライバーたちによる証言があった。

アントネッリを救ったノリスの証言

アントネッリは、ピットアウト直後のターン1でランド・ノリス(マクラーレン)の走行を妨害した疑いがかけられていた。メルセデスによるフロントロウ独占が崩れる可能性もあったが、そうはならなかった。

ノリスは当時の自身の走行について、アタックラップではなく「プッシュを伴うウォームアップラップ」だったと説明。つまり、ラップタイムを記録しようとしていたわけではないと証言した。

スチュワードは、もしノリスがアタック中であれば「不必要な妨害」に該当した可能性があると指摘しつつ、当事者が妨害を否定したことを踏まえ、最終的に不問とする決定を下した。

仮にノリスが聴聞でアントネッリによる妨害を主張し、スチュワードがそれを認めていた場合、アントネッリには少なくとも3グリッド降格ペナルティが科され、ノリスはアントネッリに代わって最前列に並ぶ可能性があった。

フェルスタッペンの証言でガスリーも不問に

一方、ガスリーについては、ターン14の立ち上がりでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の走行ラインを塞いだ疑いがもたれていた。スチュワードはフェルスタッペンがアタック中だったことを確認したが、ここでも本人の証言が決定打となった。

フェルスタッペンは、ガスリーの存在によって「理想的なレーシングライン」を走れなかったとしつつも、アクセルを緩める必要はなく「妨害されたとは思っていない」と証言した。

一方でガスリーは、後方から接近するフェルスタッペンを認識したうえで、コース左端に留まることが最も安全な選択だったと主張した。

スチュワードは、ガスリーが別の方法で状況を回避できた可能性を指摘しつつも、フェルスタッペンの意向を尊重し、処分を見送った。

こちらも仮にフェルスタッペンがガスリーによる妨害を主張していた場合、フェルスタッペンはガスリーに代わって7番グリッドに並ぶ可能性があった。

結果として、ライバルであるドライバーたちの誠実で寛容ある証言により、2年目の若手アントネッリのフロントロウ、そして苦境の中で光を放ったガスリーの7番手というスプリント予選の結果は、そのまま土曜のスプリントに向けて維持されることになった。

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