
アロンソ、SQ1敗退に諦念「エンジンがこの状態じゃ…」前進の裏で見えたアストン・ホンダの“限界”
2026年F1第2戦中国GPのスプリント予選で、アストンマーティン・ホンダは屈辱的な結末を迎えた。フェルナンド・アロンソは19番手、ランス・ストロールは20番手。深刻なトラブルこそなかったものの、上位勢との実力差は残酷なまでに明白だった。
SQ2進出ラインから0.810秒もの遅れを取ったアロンソは、セッション後のインタビューで現在のAMR26が抱える「限界」を淡々と語った。
フリー走行でのシャシー側の調整を通して改善を試みたものの、最終的には「エンジンがこの状態じゃ限界がある。明日に向けて改善を試みたけど、多かれ少なかれパフォーマンスの限界は見えていると思う」と述べ、パワーユニット(PU)の性能不足が決定的な障壁になっていると主張した。
前進と失望の間で揺れるアストン
アストンマーティン勢の前には2台のウィリアムズが並んだ。両チームはともに車体の製造と開発の遅れにより、プレシーズンテストにフル参加できなかったチームだ。
アロンソによれば、そのウィリアムズとの差は開幕戦オーストラリアGPで約0.8秒あったが、今回の上海では約0.3秒まで縮まったという。数値の上では確かな前進だ。だが、それが予選順位に反映されることはなかった。
マシンについて新しい発見はあったのか――。そう問われたアロンソは「いや、特に。何しろ予選ではたった2周しか走っていないしね」と答えつつ、「多少は前進しているけど、依然としてトップとの差が大きいのは明らかだ」と続けた。
ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは、深刻なトラブルなく初日の2回のセッションを消化できたことを「重要」と評価した。だが、競争が極めて激しいF1の世界において、一度失った遅れを取り戻すことは容易ではない。
パフォーマンス以上に重い信頼性の不安
さらに深刻なのは、パフォーマンス不足以上にチームを縛り付けている信頼性への不安だ。アロンソは残りの週末の展望について問われると、真っ先に「生き残り」への懸念を口にした。
「とにかく周回を重ねるだけだ。もうパワーユニットの在庫がないから、もし何かトラブルが起きれば、残りの週末を戦い抜くのは極めて難しくなる。今は信頼性を維持して生き残り、その中でできる限りのことを学ぶしかない」