
ラッセルが初SQポール、メルセデス1-2も暗雲。アストン・ホンダSQ2の壁高く / F1中国GP 2026《スプリント予選》結果と詳報
2026年F1第2戦中国GPは3月13日(金)、100kmの短距離決戦「スプリント」のグリッドを決めるスプリント予選が行われた。開幕戦に続き圧倒的な速さを見せたのはメルセデスだ。前戦ウィナーのジョージ・ラッセルがキャリア初となるスプリントポールを獲得した。新時代の主役としての地位を固めつつある。
ラッセルに続き、アンドレア・キミ・アントネッリが0.289秒差の2番手タイムをマーク。メルセデスが盤石のフロントロウ独占を果たした。だが、土曜のスプリントに向けてこの1-2体制を維持できるかは不透明だ。
アントネッリに迫る降格の危機
セッション終了後、アントネッリに対し、ランド・ノリス(マクラーレン)への走行妨害の疑いで調査が開始された。ピットアウト直後のターン1で起きたこの事案は、状況次第で3グリッド、あるいは「意図的かつ危険」と判断されれば5グリッドの降格対象となる。
このペナルティは、日曜の決勝ではなく土曜のスプリントレースに適用される。もしアントネッリが後退すれば、0.289秒差で3番手に食い込んだノリス、そして4番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、5番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)らに好機が巡ってくることになる。
フェラーリ「360度回転リアウイング」を封印
期待されたフェラーリ勢は、ハミルトンが4番手、シャルル・ルクレールが6番手と、ポール争いには加われなかった。興味深いのは、彼らがFP1でテストしたストレートモード作動時に360度回転する新型リアウイングを予選直前に取り外した点だ。
「マカレナ」あるいは「フリッピング・フラップ」等と呼ばれ、空気抵抗を極限まで減らすための野心的な試みとして注目を集めているこのウイングだが、実戦投入は見送られた。回転機構への高負荷という点での信頼性不足、あるいは期待した効果が得られなかった可能性が考えられる。
「ひどすぎる」苦悩を深めるレッドブル
かつての王者レッドブルは苦境に喘いだ。マックス・フェルスタッペンは最終コーナーのターン16でコース外に飛び出すなどRB22のドライバビリティに翻弄され、「ひどすぎる」と無線で苛立ちを露わに。首位ラッセルから1.734秒遅れの8番手に沈んだ。
チームメイトのアイザック・ハジャーもオリバー・ベアマン(ハース)に敗れて10番手に留まった。
代わって7番手に食い込んだのはピエール・ガスリー(アルピーヌ)だった。チームメイトのフランコ・コラピントが彼に0.922秒もの遅れを取って16番手に沈む中、フェルスタッペンを0.366秒上回るパフォーマンスを見せた。
アウディはQ2に僅かに及ばなかった。ニコ・ヒュルケンベルグは10番手まで0.015秒差の11番手に甘んじた。ガブリエル・ボルトレートはチームメイトに0.139秒差の14番手に終わった。
後方に沈んだアストン・ホンダとキャデラック
アストンマーティン・ホンダは、ウィリアムズおよびキャデラックと共に屈辱的なダブルSQ1敗退に終わった。フェルナンド・アロンソはSQ2まで0.810秒の19番手、ランス・ストロールはチームメイトより0.570秒遅く、20番手に終わった。
セルジオ・ペレス(キャデラック)は、FP3で抱えた燃料系統のトラブルが解決せず予選に参加できなかった。チームメイトのバルテリ・ボッタスはSQ1首位通過のラッセルに4.348秒差の21番手に沈んだ。
スプリントレースは日本時間3月15日(日)16時にフォーメーションラップが開始され、1周5451mの上海インターナショナル・サーキットを++周する事でチャンピオンシップポイントを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2026年F1第2戦 中国GP スプリント予選リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:33.030 | 1:32.241 | 1:31.520 | 13 |
| 2 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:33.455 | 1:32.291 | 1:31.809 | 13 |
| 3 | 1 | ノリス | マクラーレン | 1:33.783 | 1:33.086 | 1:32.141 | 13 |
| 4 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:33.148 | 1:33.042 | 1:32.161 | 15 |
| 5 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:33.813 | 1:33.038 | 1:32.224 | 13 |
| 6 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:33.194 | 1:32.602 | 1:32.528 | 16 |
| 7 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:33.970 | 1:33.405 | 1:32.888 | 15 |
| 8 | 3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:34.170 | 1:33.564 | 1:33.254 | 17 |
| 9 | 87 | ベアマン | ハース | 1:34.280 | 1:33.501 | 1:33.409 | 16 |
| 10 | 6 | ハジャー | レッドブル | 1:34.447 | 1:33.620 | 1:33.723 | 15 |
| 11 | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:33.997 | 1:33.635 | 14 | |
| 12 | 31 | オコン | ハース | 1:34.087 | 1:33.639 | 13 | |
| 13 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:34.110 | 1:33.714 | 13 | |
| 14 | 5 | ボルトレート | アウディ | 1:34.291 | 1:33.774 | 14 | |
| 15 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 1:34.495 | 1:34.048 | 13 | |
| 16 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:34.592 | 1:34.327 | 12 | |
| 17 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:34.761 | 6 | ||
| 18 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:35.305 | 6 | ||
| 19 | 14 | アロンソ | アストンマーティン | 1:35.581 | 5 | ||
| 20 | 18 | ストロール | アストンマーティン | 1:36.151 | 7 | ||
| 21 | 77 | ボッタス | キャデラック | 1:37.378 | 8 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 16℃ |
| 路面温度 | 30℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1中国GP |
|---|---|
| セッション種別 | スプリント予選 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | 上海インターナショナル・サーキット |
|---|---|
| 設立 | 2004年 |
| 全長 | 5451m |
| コーナー数 | 16 |
| 周回方向 | 時計回り |