
因縁が再燃…ローソンとペレス、F1開幕戦で再び火花「あいつ、マジで最悪なんだけど」
2026年F1開幕戦オーストラリアGPで、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)とセルジオ・ペレス(キャデラック)のバトルが波紋を呼んだ。レース中の接近戦をきっかけに、両者の間にある過去の因縁が再び表面化した形だ。
開始直後の後退、からの「マジで最悪」
ローソンにとって、この日のレースはスタートから厳しい展開となった。発進の瞬間にパワーユニットの出力が得られず、開始早々に大きくポジションを落とした。
「正直、何が起きたのか分からない。スタートのタイミングはかなり早かったけど、反応はできていたし手順通りだったと思う。でも完全にパワーを失ってしまった」とローソンは説明する。
「5秒くらいパワーが戻らなくて、その場に座っているような感じだった。本当にフラストレーションが溜まったよ」
その後ローソンは追い上げを試み、キャデラックでのF1復帰戦を戦うペレスと、16番手を争う状況になった。
数周にわたりペレスの背後につけたローソンは、16周目のターン11でペレスを攻略した。だがその直前のターン3での攻防では、コース外に押し出されたと感じ、無線で強い不満を露わにした。
「あいつ、マジで最悪なんだけど」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
キャデラックのバルテリ・ボッタスおよびセルジオ・ペレスをリードするリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)、2026年3月8日(日) F1オーストラリアGP決勝(アルバート・パーク・サーキット)
2年前から続く両者の確執
今回の出来事は、長く続く両者の緊張関係の新たな一幕とも言える。二人の間には、2025年シーズンに向けたレッドブルのセカンドシート争いの頃から摩擦が生まれていた。
2024年のメキシコGPではレース中に接触し、両者は場外で激しい火花を散らせた。ローソンはコックピットの中でペレスに中指を立て、後に父親に説教を受けた。
一方のペレスはローソンとの攻防の最中、クルマにダメージを負い、母国ファンの期待に沿う結果を残せなかった。レース後には、ローソンのドライビングと態度の両方がF1の水準に達していないと主張。考え方を改めない限り、ローソンのF1キャリアは短命に終わる可能性があると警告した。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
リアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)、2023年9月24日(日) F1日本GPでのドライバーズパレードにて
イギリスの専門メディア『The Race』によると、ローソンは今回のレース後、ペレスがまだ2年前の出来事を引きずっていると指摘した。
「2年経っても彼の中ではまだ終わっていないんだ。まるでタイトルを争っているかのように、僕にバトルを仕掛けてきた。実際は16位争いなのにね」
「正直、僕としてはさほど気にしちゃいないけどね。僕のレースはあの時点でほとんど終わっていたし。次に進むだけだよ」
スチュワードは一件を調査したが、「ローソンはペレスによってコース外へ押し出されたわけではない」と結論づけ、ペナルティを科すことはなかった。
ローソンもこの裁定については理解を示している。
「何かルールに反することがあったわけじゃない。単に(ペレスの動きが)アグレッシブだっただけだ。気にしちゃいないよ。16位争いだったしね」
一方のペレスは、今回のバトルを特別なものとは考えていない。「単にレースをしていただけだ。ちょっとした楽しいバトルだった。それだけだよ」と振り返った。
ペースは上々、一方でERSに課題
最終的にローソンは13位でフィニッシュした。レースそのものについては、ペース自体は悪くなかったと振り返る一方、前走車に接近してもエネルギーマネジメントの問題で追加パワーが得られず、順位を上げるのが難しかったという。
「新しいクルマだし、今日はみんなにとって学びの多い一日だったと思う。レース中はいくつか問題があったけど、ペース自体はそんなに悪くなかった」とローソンは締め括った。