メルセデスF1、「セットアップシート未提出疑惑」も”シロ判定”―原因はFIA側に…ラスベガスGP予選で混乱

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2025年F1第22戦ラスベガスGPの予選セッション中、メルセデスAMGペトロナスF1チームに競技規則違反の疑いが浮上し、パドックに緊張が走った。

チームは義務付けられている「サスペンション・セットアップシート」を期限までに提出しておらず、スチュワードによる調査が行われたが、その原因は意外なところにあった。

予選開始直後の「未提出」報告

事態が発覚したのは、現地時間20時に予選Q1が開始された直後だった。

国際自動車連盟(FIA)のテクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーは、予選開始から12分が経過した現地時間20時12分の時点で、メルセデスから2台のマシンに関するセットアップシートが提出されていないと報告した。

この書類はパルクフェルメ(車両保管)管理の基準となる重要なデータであり、F1競技規則第40条1項は、「各チームは、スプリント予選および予選中に両車それぞれが最初にピットレーンを離れる前に、当該車両についてのサスペンション・セットアップシートをテクニカル・デリゲートに提出しなければならない」と定めている。

過去には、2016年のオーストラリアGPでウィリアムズが同様の違反を犯したケースがある。当時、バルテリ・ボッタスのマシンに関するシート提出が遅れたが、これは書類作成のプロセス変更に伴うチーム側の混乱が原因だった。

一度は期限内に提出したものの不備があり、再作成したものの期限内に間に合わず、といった事情が考慮され、結果としてこのときは「戒告処分」にとどまった。

一方で、セットアップシートという書類の重大性から、本来であれば、重大なペナルティ、最悪の場合は予選結果の剥奪などの厳しい処分が科される可能性もあり、メルセデスへの処分が注目された。

真相は「ITセキュリティ上の問題」

しかしながら、ヴィタントニオ・リウッツィを含む4名のスチュワードは調査を経て、お咎めなしの裁定を下した。調査で明らかになったのは、メルセデス側の不手際ではなく、FIA側のシステムトラブルだった。

チームは規定された期限内に、適切な宛先へセットアップシートを添付したメールを送信していた。だが、FIA側の「ITセキュリティ上の問題」により、そのメールが受信されず、バウアーの手元に届いていなかったことが判明したのだ。

スチュワードは、チームが送信履歴を提示したことで、期限内の手続き完了を証明したと判断した。

この裁定により、予選結果は暫定通り確定した。ジョージ・ラッセルは2列目スタートとなる予選4番手を確保。一方、ルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリはQ1敗退を喫しており、17番手から決勝レースをスタートすることになる。

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