
メキーズ「入賞争いできたはず」角田裕毅、”表彰台級ペース”も20秒ペナルティで台無し
2025年F1第21戦サンパウロGP決勝で最下位に終わった角田裕毅(レッドブル)だが、レース終盤には表彰台に上がったメルセデスに迫るペースを刻んでいた。チーム代表ローラン・メキーズは、2度の10秒ペナルティ(計20秒)がなければ「ポイント争いをしていたはず」と悔しさを滲ませた。
2026年シート残留を懸けた「災難の週末」の中で、角田は最後に意地の走りを見せた。だが、ランス・ストロール(アストンマーチン)との接触と、ピットクルーのミスという2つのペナルティが、その努力を帳消しにした。
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決勝前のグリッド上に止められたフェラーリSF-25を注視する角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)
最終盤、メルセデス勢に迫る速さ
FP1でのクラッシュ、スプリント予選と本予選の連続Q1敗退――苦しい週末が続いた角田が輝きを取り戻したのは、日曜の決勝レースの終盤だった。
47周目のピットストップで2つ目の10秒ペナルティを消化した後、角田は印象的なペースを披露した。まず1分12秒774の自己ベストラップ(全体4位)を記録。その後も約20周にわたり、平均1分13秒7の安定したペースを維持した。
もちろん、タイヤ履歴や前走車両の有無など、各車のレース状況が異なるため単純比較はできない。ただ、6位オリバー・ベアマン(ハース)、7位リアム・ローソン、8位アイザック・ハジャー(いずれもレーシング・ブルズ)より明らかに速いペースだった。
さらに、2位アンドレア・キミ・アントネッリ(平均1分13秒6)や4位ジョージ・ラッセル(平均1分13秒7)のメルセデス勢と比べても、ほぼ同水準だった。一方で、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンは平均1分13秒2を刻んだが、こちらはミディアムではなく、ソフトタイヤだった。
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2025年F1サンパウロGP決勝レースにおけるドライバー別タイヤ戦略と順位、2025年11月9日インテルラゴス・サーキット
接触とピットミスで失った20秒
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インテルラゴス・サーキットのターン8でリアを角田裕毅(レッドブル・レーシング)に小突かれスピンするランス・ストロール(アストンマーチン)、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP決勝レース
ただ、この速さが結果に結びつくことはなかった。角田は2度の10秒ペナルティ、計20秒を科せられた。
1つ目のペナルティは、6周目のターン8で発生した。角田は前方を走行するストロールのリアに接触。ストロールをスピンさせた。スチュワードは「接触の全責任は角田にある」と判断し、10秒のタイムペナルティと2点のペナルティポイントを科した。
角田は24周目のピットストップでこのペナルティを消化する予定だったが、ピットクルーのミスにより痛恨の規定違反に。ペナルティの履行不備とされ、さらに10秒の追加ペナルティが科された。
47周目に改めてこのペナルティを消化した時点で、レースは実質的に終わっていた。
メキーズ「2度のペナルティがなければ…」
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前方を見つめるローラン・メキーズ(レッドブル・レーシング代表)、2025年11月6日(木) F1サンパウロGPメディアデー(インテルラゴス・サーキット)
メキーズはレース後、チームのミスを認めた。
「ユーキは10秒ペナルティで大きくタイムを失い、さらに我々のミスによって追加のペナルティを受けることになってしまった。ユーキの方はどうにも上手くいっていないようで、残念だ」
そして、最終スティントでの角田のペースを称賛した。
「彼の最終スティントは素晴らしかった。もし2つのペナルティがなければポイント争いをしていたはずだ」
角田は最終的に、優勝したランド・ノリス(マクラーレン)から69.176秒差の17位でフィニッシュした。2つのペナルティ計20秒を差し引くと49.176秒差――7位入賞を果たしたローソンは、ノリスから52.642秒差でフィニッシュしている。
2025年F1第21戦サンパウロGPでは、ランド・ノリス(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインを達成。2位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3位にピットレーンスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が食い込む結果となった。
ラスベガス市街地コースを舞台とする次戦ラスベガスGPは、11月21日(金)のフリー走行1で幕を開ける。