
フェルスタッペン、真っ向勝負で初のQ1敗退「さすがにちょっと予想外」逆転タイトルは”絶望的”に
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、2025年F1第21戦サンパウロGP予選で衝撃的なQ1敗退を喫した。純粋なパフォーマンス不足によるQ1敗退は、F1キャリア初。16番手からのスタートについて「さすがにちょっと予想外だった」と失望を隠さなかった。
ドライバーズ選手権で39点のリードを持つランド・ノリス(マクラーレン)はポールポジションを獲得した。奇跡的な逆転タイトルを狙うフェルスタッペンにとっては、その野望を事実上、諦めざるを得ない最悪の展開となった。
英専門誌『Autosport』によると、タイトル争いについて問われたフェルスタッペンは、「もうその話は忘れた方がいい。この位置からのスタートじゃ、どうにもならない」と厳しい言葉を残した。
”大胆変更”も苦境脱せず
フェルスタッペンの週末は、17番手にとどまった初日のオープニングセッションから苦難の連続だった。
”ホッピング”のように跳ねるクルマに手を焼き、スプリント予選ではポールのノリスから0.6秒遅れの6番手。続くスプリントは4位でフィニッシュしたものの、ジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜くことができず、過度なバウンシングの問題を訴えた。
レッドブルは予選までのわずか数時間でこの問題を解消すべく、リスクを取った「大胆なセットアップ変更」を敢行。これによりライドの安定性は改善されたものの、代わりに深刻なグリップ不足を招き、フェルスタッペンは成す術もなく16番手に沈んだ。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ガレージ内で準備をするマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2025年11月8日(土) F1サンパウロGP予選(インテルラゴス・サーキット)
「かなり抑えざるを得なかった」
セッション後、フェルスタッペンは失望を隠さなかった。
「望んでいた結果じゃない。週末全体を通して既にかなり厳しい状況だったけど、こればかりは少し予想外だった。クルマにかなりの変更を加えた後だっただけにね」
「クルマが全く反応しなかった。グリップが全くなくて、かなり抑えて走らざるを得なかったんだ。とにかく、うまくいかなかった」
バウンシングを解消するための変更が、今度はスライドを引き起こすという副作用を生み、結果的に競争力はさらに低下した。
”奇跡の再現”はあるのか?
昨年のサンパウロGPでフェルスタッペンは、豪雨の中を17番手から駆け上がり、劇的な優勝を飾った。確かに日曜の天候が荒れれば、同様の奇跡が起きる可能性は捨て切れない。だが、期待するのは現実的ではなさそうだ。
何しろ、パルクフェルメ下でセットアップを変更してピットレーンからスタートしようにも、現状ではどの方向性で修正すべきか、現時点では見通しすら立っていない可能性が高いのだ。
レースに向けて、パワーユニットを交換するといったような判断を下す可能性はあるか?との問いに対し、フェルスタッペンは「特にその予定はないけど、あらゆる選択肢を検討するつもり」と述べるに留めている。
この日の予選でレッドブルは、極めて異例のダブルQ1敗退を喫した。ガブリエル・ボルトレート(ザウバー)がスプリントでの大クラッシュにより予選を欠場する中、角田裕毅は最下位19番手に沈んだ。レッドブルにとってダブルQ1敗退は、2006年の日本GP以来、19年ぶりという屈辱的な記録だ。
ドライバーズランキング2位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)も4番手に留まり、タイトル争いはノリスが一気に主導権を握る展開へと傾きつつある。
逆転タイトルに向け絶望的な状況に追い込まれたフェルスタッペンは、日曜のレースでどのような走りを見せるだろうか。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
16番手でQ1敗退を喫した予選を経てピットレーンを歩くマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年11月8日F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)
レッドブル勢が衝撃のダブルQ1敗退を喫する中、2025年F1サンパウロGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間11月9日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周4309mのインテルラゴス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。