F1サンパウロGP:暴風雨直撃の恐れ―中止を含む複数シナリオと、注目すべき関連ルール

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2025年F1第21戦サンパウロGPの週末が、暴風雨の直撃に晒される恐れが出てきた。現地気象台の最新予報によれば、インテルラゴス周辺は土曜日に最大風速60km/hを超える強風と、1時間あたり最大60ミリの激しい雨に見舞われる可能性がある。スプリントおよび予選の実施が危ぶまれる事態だ。

週末の空模様次第では、サンパウロGPは2025年シーズン終盤を象徴する、複数の意味での“嵐のレース”となるかもしれない。

土曜午前が”最悪の時間帯”に

ブラジル国立気象研究所(INMET)は、7日(金)未明に南部で形成された前線が土曜日にかけて南東部へ進行すると警告している。さらに8日(土)未明には、サンパウロ州南部から西部にかけて発達した雷雲が発生し、週末を通じて最大60km/hを超える強風が吹くおそれがあると発表。一帯では倒木や冠水、停電などの被害が生じる危険性があるとして、厳重な警戒を呼びかけている。

執筆現時点で、インテルラゴス周辺が最も厳しい気象条件に直面するのは土曜午前中と予想されている。スプリントは現地時間11時、決勝に向けた本予選は15時に予定されており、特にスプリントが暴風雨のピークと重なる懸念がある。

コースコンディションの悪化のみならず、会場へと向かう観客のアクセスへの影響も危惧される状況だ。

スケジュール変更を縛る”3時間ルール”

スプリントの開始時刻を遅らせることは可能だが、制約がある。競技規則は、スプリント終了から本予選の開始まで、最低3時間の間隔を設けることを義務づけている。

当日の日没時刻は18時30分前後。視認性を確保するため、予選は遅くとも17時までに開始する必要がある。逆算すれば、スプリントは14時までに終了しなければならない。

つまり、許容される遅延は最大でも3時間。これを超えれば、スプリントの中止、あるいは予選の翌日開催という非常措置を取らざるを得なくなる。

途中打ち切り時のポイント配分

スプリントでは、上位8名にチャンピオンシップポイントが与えられるが、これには条件がある。

セーフティーカー(SC)やバーチャル・セーフティーカー(VSC)の介入なしに先頭車両が最低2周を消化し、予定されていた距離の50%以上を走破する必要があるのだ。

仮に、規定周回の50%を満たない段階で、天候悪化によりレースが打ち切られれば、ポイントは付与されない。

予選中止なら選手権順でグリッド決定

仮に予選が実施できなかった場合、決勝グリッドはドライバーズ選手権順位順で決定される。

昨年のサンパウロGPでは、悪天候を避けるため予選を翌朝に順延するという異例の対応が取られた。今年も同様の措置が検討される可能性があるが、もし予選が完全中止となれば、フロントローにはランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマクラーレン勢、その後ろの3番グリッドにマックス・フェルスタッペンが並ぶことになる。

この場合、角田裕毅はピエール・ガスリーと並ぶ9列目17番グリッドからスタートすることになる。

ノリスにとっては悪くないシナリオだが、実力で勝ち取ったポールポジションではない形でのスタートとなる。

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