
アルボン痛恨の「7速」回答、まさかの上司”降臨”でスタジオ騒然の爆笑解任騒ぎに
2025年F1第14戦ハンガリーGPの翌朝、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が出演したイギリスの人気ラジオ番組『The Chris Moyles Show』での軽妙なやり取りが話題を集めた。
番組内で「F1マシンには何速あるの?」というシンプルな質問を受けたアルボンは、即座に「7速」と回答。だが、現行のF1マシンには、2014年のパワーユニット導入以降、8速ギアが搭載されている。
自身の誤りに気づいたアルボンは「えーっと…8速、かな? 全部感覚で操作してるから、何速に入れてるかなんて見てないんだよ!」と釈明。さらに「もしジェームズ(ヴァウルズ代表)がこれ聞いてたら、絶対こう言うと思う。“アレックスならそんなもんでしょ”って」と冗談を交え、スタジオの笑いを誘った。
ヴァウルズ代表、まさかの“降臨”
その直後、事態はまさかの方向へ。番組宛てに「残念なお知らせだ…私は聞いているぞ」とのメッセージが届いたのだ。
送信者は他ならぬウィリアムズのチーム代表ジェームズ・ヴァウルズ。上司が部下の”失態”を把握していたことが発覚し、「ボスが聞いてた? あー、それはまずいな」と、スタジオは騒然となった。
司会のクリス・モイルズが「ウィリアムズでレースをするのもこれで最後だな!」と笑いながら突っ込むと、アルボンも「全くだね!」と苦笑いで返し、再び笑いに包まれる展開となった。
さらにアルボンは、ギア数を勘違いした理由についてもユーモアたっぷりに釈明。ウィリアムズFW47がハンガロリンクのストレート上であまりに遅く、7速しか使っていなかったため、8速があるの忘れていたのだと、自虐ジョークでスタジオの爆笑をさらった。
笑い必至のやり取りは、以下の動画でぜひご覧いただきたい。
厳しい週末も笑いに変えるアルボンの強さ
実際のところ、アルボンにとってハンガリーGPは今季ワースト級の厳しい内容だった。予選では最下位の20番手に沈み、決勝でも15位フィニッシュと、ポイントには届かなかった。
それでも、レース翌朝の生放送に出演し、ミスすら笑いに変えるアルボンのメンタリティは、“タフネスさ”と表裏一体の、F1ドライバーに求められる資質の一つだったと言えるだろう。
Courtesy Of Williams
ソファーに座りアレックス・アルボンと話をするウィリアムズのジェームズ・ヴァウルズ代表、2024年
Courtesy Of Williams
決勝でウィリアムズFW47をドライブするアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、2025年8月3日(日) F1ハンガリーGP(ハンガロリンク)