ガレージ内で車に乗り込むシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2025年5月15日F1エミリア・ロマーニャGP
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

F1エミリア・ロマーニャGP:ルクレール車の技術指令違反でフェラーリに処分

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2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの初日フリー走行を終えて、シャルル・ルクレール車のタイヤ空気圧を不正に変更したとして、スクーデリア・フェラーリに5,000ユーロ(約81万円)の罰金処分が下された。

問題が発生したのは、ルクレールがフリー走行1回目(FP1)中に一度走行を終えてピットインし、同一のタイヤセットで再びコースへ復帰した際のことだった。フェラーリはこのタイヤの空気圧を変更していたが、FIAの技術指令「TD003G」第2項g.iiに定められた手続きを怠っていた。

同技術指令では、同一セッション内で再使用されるタイヤの空気圧を調整する場合、事前に温度データの取得を義務付けている。フェラーリはこの手続きを実施しないまま空気圧を変更しており、FIAテクニカル・デリゲートのジョー・バウアーが違反を確認。スチュワードに報告した。

フェラーリのチーム代表者は規定違反を認め、ヴィタントニオ・リウッツィを含む4名の競技審判団は、過去の事例を踏まえ、5,000ユーロの罰金を科す決定を下した。

今回の判断に際して具体的な前例は明示されていないが、2024年のF1サンパウロGPでは、メルセデスが決勝レース前のグリッド上でタイヤ空気圧を調整したことにより、1台あたり5,000ユーロ、計1万ユーロの罰金を科されたケースがある。

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