2025年F1第6戦マイアミGPを前に、スペシャルリバリーを纏ったレーシング・ブルズ（Visa Cash App Racing Bulls）のF1マシン「VCARB 02」がお披露目された。発表イベントはマイアミのジョイア・ビーチクラブで開催され、夕陽に照らされるなか、マゼンタ・ピンクを基調とした大胆なカラーリングが初公開された。

今回のリバリーは、レッドブルの新製品「サマーエディション・ホワイトピーチ」の発売を記念したもので、缶のデザインにインスパイアされたカラーリングが特徴だ。ボディ全体にはトロピカルな色合いが施され、ホイールカバーには缶のプルリングを模したグラフィックが描かれるなど、製品イメージと連動したデザインに仕上げられている。

チームのCEOピーター・バイエルは「マイアミは我々にとって特別な場所だ。ここで初めて、このチームとしてのリバリーを披露したのが昨年で、それ以来、我々の姿勢――大胆さ、創造性、そして挑戦心を象徴する場となってきた。今年のリバリーも、その延長線上にある」と語った。

レーシング・ブルズはこれまでに、シンガポールGPやラスベガスGPで特別リバリーを展開し、いずれもファンから好評を博してきた経緯がある。

今回の施策は、単なる特別なカラーリングに留まらない。レッドブル・テクノロジーのオリー・ヒューズCMOは、「これはレッドブルにとって、缶のデザインを基にした初のリバリーだ。我々のホワイトピーチフレーバーは“夏そのもの”であり、マイアミという都市の熱気と完璧に合致する」と述べ、ブランド戦略上の意義を強調した。

ドライバーのリアム・ローソンとアイザック・ハジャーは、特別仕様のレーシングスーツを着用してグランプリに臨む予定であり、チームのピットガレージもマゼンタを基調にした装飾が施される。サーキット外では5月1日に、マイアミ市内の水上をリバリーデザインのボートで巡るプロモーションも実施される。

本リバリーをまとったマシンは、5月2日から始まるフリープラクティスでサーキットを走行する予定。さらに、限定グッズとして「マイアミ・サマー・レプリカ」仕様のチームトップやキャップも、レッドブル・ショップで販売されており、在庫がなくなり次第終了となる。

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