グリッド上で話をするクリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング代表)とフラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌF1 エグゼクティブアドバイザー)、2024年8月25日(日) F1オランダGP決勝(ザントフォールト・サーキット)
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ブリアトーレが熱弁「完全に馬鹿げている」フェルスタッペン批判を一蹴、”王者に至る唯一の道”を指摘

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アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが、現F1王者マックス・フェルスタッペンを絶賛し、彼に対する批判を「全くのナンセンス」と一蹴。さらに、歴代F1王者と比較し、フェルスタッペンこそがF1に必要な存在であると主張した。

F1が必要としていた存在

フェルスタッペンは4度のF1王者に輝いているが、そのアグレッシブなドライビングスタイルについては、しばしば議論の的となる。しかし、ブリアトーレはこうした批判に強く反発し、歴代レジェンドたちとの比較を交えながら、フェルスタッペンの価値を強調した。

「彼はミハエル(シューマッハ)やフェルナンド(アロンソ)、アイルトン・セナを思い起こさせる」と、ブリアトーレはドイツのテレビ局「Sport1」とのインタビューで語った。

「彼はまさにF1が必要としていた存在だ。彼のダイナミックなドライビングを批判する者がいるが、それは完全に馬鹿げている」

「彼はF1に新たなエネルギーをもたらした。F1には彼のような新たなスターが間違いなく必要だった」

4本指を立てて2024年F1ドライバーズチャンピオンを喜ぶマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2024年11月23日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

4本指を立てて2024年F1ドライバーズチャンピオンを喜ぶマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2024年11月23日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)

フェルスタッペンとシューマッハの共通点

ブリアトーレは1994年と1995年にベネトンでシューマッハをタイトル獲得に導いた立役者であり、さらに2005年と2006年にはルノーのチーム代表としてフェルナンド・アロンソの2連覇を支えた。

「フェルスタッペンとシューマッハに共通点はあるか?」と問われたブリアトーレは 「間違いなくある」 と即答し、次のエピソードを披露した。

「ミハエルはかつて、セナと殴り合いになりかけたことがある。ドイツでのテスト中にセナがシューマッハに詰め寄り、『俺はワールドチャンピオンだ。もっと敬意を払え』と言ったんだ」

「だが、ミハエルはまるで意に介さなかった。彼は自分自身への尊敬を勝ち取るために、あえてアグレッシブな走りをしていた。それこそがワールドチャンピオンになるための唯一の道だ」

かつての古巣「第一印象は最悪」

健闘を称え合う2位ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)と優勝したフェルナンド・アロンソ(ルノー)、2005年4月24日F1サンマリノGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

健闘を称え合う2位ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)と優勝したフェルナンド・アロンソ(ルノー)、2005年4月24日F1サンマリノGP

ブリアトーレは昨年、エグゼクティブ・アドバイザーという肩書で古巣エンストンのチーム、現アルピーヌに復帰した。

アルピーヌは2026年にはトップ争いに加わり、2027年にはタイトル獲得を目指す計画だが、ブリアトーレの復帰当初、そこにはかつて自ら率いた情熱的なチームの姿はなかったという。

「エンストンに来たときの第一印象は最悪だった。スタッフはクルマを作ってはいるが、そのクルマが速いかどうかなんて気にしていなかった。私は彼らを目覚めさせる必要があった。今は、もう一度情熱が戻ってきた」とブリアトーレは振り返った。

フラビオ・ブリアトーレとクリスチャン・ホーナー、2009年F1中国GPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

フラビオ・ブリアトーレとクリスチャン・ホーナー、2009年F1中国GPにて