フェラーリSF-25をドライブするシャルル・ルクレール、2025年2月28日F1プレシーズンテスト最終3日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)
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2025年F1バーレーンテスト《最終日》午前速報:相次ぐハプニング…ルクレール最速、レーシングブルズは最多周回

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2025年F1公式プレシーズンテスト最終3日目の午前セッションが、2月28日(金)に4時間にわたって行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分30秒811のトップタイムを記録した。

開始70分の時点で刻まれたフェラーリSF-25のベストラップは、その後も破られることなく、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が0.077秒差で2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が0.132秒差の3番手を記録した。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.811 0.000 66
2 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:30.888 0.077 61
3 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:30.943 0.132 57
4 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:31.209 0.398 47
5 ジャック・ドゥーハン アルピーヌ・ルノー 1:31.239 0.428 61
6 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:31.444 0.633 58
7 アイザック・ハジャー レーシングブルズ・ホンダRBPT 1:31.761 0.950 73
8 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:32.084 1.273 49
9 ガブリエル・ボルトレート ザウバー・フェラーリ 1:32.225 1.414 35
10 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:32.361 1.550 59

2日間続いた寒さと強風、さらには時折降った雨とは打って変わり、最終日は気温も穏やかで、完全なドライ路面での走行が可能となった。これにより、各チームはデータ収集をスムーズに進めたが、予期せぬハプニングもあった。

走行開始から1時間、オリバー・ベアマンが8周目を開始しようとした際、VF-25の左側のエンジンカバーが突如破損。パーツがピットストレート上に飛散し、ラップの中断を強いられた。

ベアマンはスロー走行でピットに戻ったが、ハースのメカニックたちはマシンの内部を隠すために人垣を形成。エンジンや内部構造がカメラに映るのを防いだ。

ハースはシルバーストンでのシェイクダインの際にも同様のトラブルに直面したとみられている。ベアマンは90分近くにわたってガレージ内にとどまった。

また、午前のセッション終了まで1時間を切ったタイミングで、レースの際にチェッカーフラッグが振られるスタートボックスのガラスが突如粉砕し、ガラス片がコース上に散乱するアクシデントが発生。赤旗が掲示された。

さらに、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、オーバーヒートと思しきトラブルの影響でピットレーンの端でストップし、ガレージに押し戻される場面があったが、すぐにコースへ復帰した。

アストンは当初、ランス・ストロールが午前を担当する予定であったが、体調不良によりアロンソが午前にAMR25をドライブしている。ストロールは午後のセッションで作業を担当する予定だ。

キミ・アントネッリとガブリエル・ボルトレート(ザウバー)は、ガレージで長時間スクリーンを立てたまま作業を行う場面もあり、マシンに何らかの問題が発生していた可能性がある。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も長時間ピットで待機する場面があった。チームは新型ノーズとフロントウイングをテスト。セットアップ調整を慎重に進めている様子がうかがえた。

レーシング・ブルズはこの日も精力的に走り込み、アイザック・ハジャーは全車最多となる73周を走破。角田裕毅にステアリングを引き継ぐ午後を前にデータを収集し、アロンソを抑える7番手タイムを記録した。