アイザック・ハジャー、2024年12月10日F1ポストシーズン・テスト(ヤス・マリーナ・サーキット) (5)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

アイザック・ハジャー、角田裕毅の僚友として2025年F1デビューへ―VCARBから参戦

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FIA-F1世界選手権に参戦するレーシング・ブルズ(旧RB)は2024年12月20日、2025年の角田裕毅のチームメイトとして、ジュニアドライバーのアイザック・ハジャーを起用すると発表した。レッドブル・ジュニア・プログラム出身のF1ドライバーとしては19人目となる。

20歳のフランス人ドライバーは、セルジオ・ペレスの後任としてレッドブルに昇格したリアム・ローソンに代わりVCARB 02をドライブし、3月14日〜16日のオーストラリアGPでFIA-F1世界選手権デビューを果たす。

角田裕毅(RBフォーミュラ1)とレッドブル・ジュニアドライバーのアイザック・ハジャー、2024年Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅(RBフォーミュラ1)とレッドブル・ジュニアドライバーのアイザック・ハジャー、2024年

ハジャーについて、チーム代表のローラン・メキーズは「ユーキと共に、2025年に新たなダイナミクスをもたらしてくれるだろう」と述べた。

「ジュニアカテゴリーで印象的な結果を残してきた彼の道のりは、非常に目覚ましいものだ。トップレベルで競うための才能と意欲を兼ね備えており、F1の環境に迅速に適応し、大きなインパクトを与えてくれると確信している」

また、ハジャーのチームメイトとなる角田裕毅にも触れ、「信じられないほどの粘り強さと成熟度」を示し、チームに「計り知れない経験」をもたらしているとして、「2025年に掲げる目標をすべて達成するために不可欠な要素となるだろう」とも述べた。

ハジャーもまた、経験豊富な角田裕毅から多くを学びたいと意欲的だ。

「レッドブルのジュニアプログラムを経て、僕と似た道を歩んできたユーキと一緒に働き、彼から学ぶのを楽しみにしている。僕は彼のことを常に尊敬してきた。彼は本当に経験豊富だし、学ぶのに最適なドライバーだ」とハジャーは語った。

ピーター・バイエルCEOは、ハジャーの起用とリアム・ローソンのレッドブル昇格に言及し、「レッドブル・ジュニア・プログラムの成功とモータースポーツ界で最高の若手ドライバーを育てるという我々の長年の取り組みを証明するものだ」と述べ、次のように続けた。

「若いドライバーを起用することは、若い世代のファンにアピールする我々のミッションにも沿っている。これから始まる新しい旅に、多くの新旧のファンが加わることを楽しみにしている」

アルジェリア系の両親のもと、パリで生まれ育ったアイザック・ハジャーは、7歳でカートを始めてキャリアをスタートさせた。2019年にはジュニアフォーミュラに進出し、2020年にはフランスF4選手権に参戦してランキング3位を獲得した。

2021年にはフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権にステップアップし、ルーキーシーズンでランキング5位を記録。2022年にはレッドブル・ジュニアチームに加入し、ハイテックGPからフォーミュラ・リージョナル・アジア選手権とFIA-F3選手権に参戦した。アジア選手権ではランキング3位、F3選手権では複数回の優勝を挙げるなど、活躍を見せた。

2023年にはF1直下のカテゴリーであるFIA-F2選手権にステップアップし、翌2024年シーズンにはガブリエル・ボルトレートに次ぐランキング2位を獲得した。