角田裕毅、僅か数時間で「反転攻勢」のトップ10、RBの改善策功奏で予選Q3を視野
2024 F1第22戦ラスベガスGPの初日をレッドブル勢最上位となる10番手で締め括った角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、「通常」では困難な挽回を果たしたことで、予選Q3進出に向けて「良い兆候」を感じている。
RBはオープニングセッションで苦戦し、角田裕毅は19番手に留まった。僚友リアム・ローソンは最下位だった。RBのレーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは「クルマからパフォーマンスを引き出すことができなかった」と説明した。
しかしながら、2時間半後に開始されたFP2では、バルテリ・ボッタス(ザウバー)を抑えて一気にトップ10にまで浮上。ローソンに対しては0.674秒差をつけ、8番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)や9番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に迫った。
FP2に向けた取り組みについてパーメインは、「FP1で学んだことを踏まえて幾つかの変更を加えた。両ドライバーとも、完全にというわけではないが、それでもかなり満足していた」と語った。
パーメインは初日を「かなり厳しい1日」と総括したが、角田裕毅は前向きな手応えを得たようだ。
「全体として、ラスベガスでの初日はポジティブでした。FP1では少し苦戦しましたが、FP2に向けて状況を改善することができました」と角田裕毅は振り返った。
「通常、このように巻き返すのは簡単なことではないため、良い兆候だと思いますし、残りの週末に向けて進むべき方向性が見えてきたと思います」
「予選でQ3進出を目指すためには、明日に向けてもう少し微調整して、あとコンマ数秒を縮める必要があります。ロングランも良い感触でした」
「ここのコンディションは難しい上に特殊なので、タイヤをどれだけうまく管理できるかが鍵になると思いますが、それ以上に重要なのは、ショートランとロングランの間で、クルマのセットアップを適切にバランスさせることだと思います」
RBはラスベガスに、改良型コークボトル/エンジンカバー、形状変更のリア・ウィングレット、そして改良型リアビューミラーだけでなく、レッドブルRB20のリア・サスペンションを持ち込んだ。
RBは初日のデータを元にした最適化によって、2日目に向けてクルマのポテンシャルを更に引き出せるだろうか。
パーメインはFP2で達成した改善に触れて、「同じようにやれればFP3に向けても同様の前進を果たせると確信している。そうなれば、より競争力のあるマシンに仕上げることができるだろう」と付け加えた。
2024年F1ラスベガスGPの初日FP2をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。ランド・ノリス(マクラーレン)を僅か0.011秒差で退けた。
FP3は日本時間11月22日(土)11時30分から、公式予選は同15時から1時間に渡ってラスベガス市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。