COTA最速は改良メルセデス?「コンマ4秒速かった」と7番手ハミルトン、”不運”でポールを逃したと主張
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、チームメイトに対して「コンマ4秒」をリードしながらも、「不運」なタイミングで黄旗に見舞われたため、F1アメリカGPスプリントのポールポジションを逃したと考えている。
7度のF1ワールドチャンピオンは最終SQ3のセクター1で最速を刻み、チームメイトのジョージ・ラッセルを0.3秒上回るペースを刻んでいたが、フランコ・コラピント(ウィリアムズ)のコースアウトにより振られたターン12の黄旗により、アクセルを緩めざるを得なかった。
ラッセルは僅か0.012秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にポールを許した。
「単に、運が悪かっただけだ。コンマ4秒リードしていたのに、イエローフラッグで減速しなきゃならなかった」とハミルトンは語った。
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンもまた、「前向きな材料を多く得られたものの、最終的には少し残念な結果となった。ルイスのラップは十分にポールに値するものだった」と語った。
サマーブレイク前の4戦で3勝を挙げながらも、シーズン再開後は調子を落とし、直近4レースで表彰台に上がったのはアゼルバイジャンGPでのラッセルの3位のみという状況の中、メルセデスは今週末、新型フロントウイングとフロントサスペンション、フロアエッジ及びフェンス、エンジンカバーとサイドポッド吸気口を含む広範なアップグレードを投じた。
ハミルトンは、一連のアップグレードによってW15が再び好調を取り戻したと評価した。
「クルマのパフォーマンスが一歩前進したのは前向きだ。アップグレードは明らかに効果を発揮している。ファクトリーの皆の努力に本当に感謝している」とハミルトンは語った。
「僕らはセッションの合間に、クルマに対する変更という点で素晴らしい仕事をした。変更したからと言って、常に上手くいくわけじゃないから、毎回、少しばかりギャンブルのような感じがするけど、彼らは狙い通りにやってくれたんだと思う」
「クルマに乗り込んだ途端、まるで昼夜が逆転したかのようだった。ガレージのみんなは最高の仕事をしてくれたと思う」
2024年F1アメリカGPのスプリント予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がジョージ・ラッセル(メルセデス)を0.012秒差で退けてポールポジションを獲得した。
スプリントは日本時間10月19日(土)27時から、公式予選は同31時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。