フェルスタッペン、記者会見での「返答拒絶」でFIAに抗議…社会貢献活動処分を受け
不適切な言葉を口にしたとして、社会貢献活動処分を受けたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、F1シンガポールGP予選後に行われたFIA公式記者会見で、自身に寄せられたほとんどの質問に答えようとしなかった。
3度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、開幕前の木曜会見で前戦のクルマに対する不満を“Fワード”で表現した。
ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団は、「粗野で無礼」または「不快と受け取られる」可能性があり、放送にふさわしくない言葉を使用したとして、フェルスタッペンに「公共の利益に資する活動」を義務づける処分を下した。
タイトル争いのライバルであるランド・ノリス(マクラーレン)に次ぐ2番手を記録した予選を経て、フェルスタッペンは出席が義務付けられているトップ3会見に臨んだものの、一言、二言を返すのみで、質問に対してまともに答えようとしなかった。
初日から大幅にパフォーマンスが向上したことについて、「2日目に向けて何を変更したのか?」と尋ねられると、フェルスタッペンは「たくさん」とだけ返した。さらに詳しい説明を求められると、「いや、罰金を科されたり、余分に(社会貢献活動の)日数が増えるかもしれないから」と答えた。
また、レースペースに自信を持っているかと問われると、フェルスタッペンは「まぁまぁ」と返答した。司会のトム・クラークソンが困惑した様子を見せると、「これはあなたに向けたものじゃないから気にしないでほしい。あなたを怒らせたいわけじゃないんだ」と説明した。
さらに、メディアから2日目に向けたクルマの変更点について問われると、フェルスタッペンは「その手の質問は会場の外で聞いてもらえればと思う」と答えた。FIA会見で回答を控えるという状況はいつまで続くのかと尋ねられると、「答えてるよ。言葉が少ないだけで。声の調子が悪いんだ」と締め括った。