2024年のF1イギリスGPで採用されるスペシャルリバリーが施されたレッドブルRB20 (2)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルF1、なりふり構わず 特別カラー企画を中止…首位転落を経て僅かな重量増も許容せず

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2年ぶりにコンストラクターズ選手権首位から転落したレッドブルは、今週末のシンガポールGPと翌戦のアメリカGPで計画していたスペシャルリバリーの採用を急遽、中止した。もはや僅かな重量増加も許容できないというわけだ。

チームは今年4月、「Rebl Custms」と題したカラーリングコンペを開始し、RB20のスペシャルリバリーをファンから募った。イギリスGPでは実際に採用されたが、残る2戦に関してはシンガポールGPの開幕を直前に控えて急遽、計画の中止が発表された。

シンガポールGPの舞台、マリーナベイ市街地コースはコースレイアウト的に低速からの加速ポイントが大きく、重量がラップタイムに及ぼす影響が他のサーキットよりも大きい。

アイザック・ハジャーがドライブするスペシャルリバリーのレッドブルRB20、2024年7月5日F1イギリスGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

アイザック・ハジャーがドライブするスペシャルリバリーのレッドブルRB20、2024年7月5日F1イギリスGP FP1

チームによると、コンペで採用されたデザイン案を実際にRB20に塗装した場合、予期せぬ重量増が発生することが判明した。重量の増加はパフォーマンスの低下に繋がるため、競争力を優先して企画の断念を決断したという。

レッドブルは開幕10戦で7勝を挙げたものの、以降はRB20に問題が発生し、またライバルチームがアップグレードにより競争力を向上させたことで、現在、7戦連続で勝利から遠ざかっている。

先週末のアゼルバイジャンGPではマクラーレンがコンストラクターズ選手権でレッドブルを抜き去り、ドライバーズランキングでは、ランド・ノリスが首位マックス・フェルスタッペンとの差を59ポイントにまで縮めた。

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今季のコンストラクターズタイトルを事実上、断念したことを明かしており、残り7戦でレッドブルは、フェルスタッペンのドライバーズタイトル4連覇に焦点を当てていくことになる。

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