フェルスタッペン「禁止」を否定、”夜更かしシムレース批判”を一蹴
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はF1ベルギーGPに先立ち、深夜にシムレースをプレイすることは自身にとって「目新しい」ことではなく、シムレースは「僕の人生において凄く重要なもの」であると主張し、”夜更かしシムレース批判”を一蹴した。
3度のF1ワールドチャンピオンはハンガリーGPの前夜、シムレースチーム「Team Redline」の一員としてiRacingスパ24時間レースに参加し、午後3時に開始を迎える決勝レースの当日午前3時まで起きていた。
”リアルレース”でピット戦略を巡ってレッドブルに暴言を吐き、ルイス・ハミルトン(メルセデス)との衝突を経て3ポジションダウンの5位でフィニッシュすると、一部の国際放送ネットワークを含め、各方面から深夜のプレイに対する批判的な意見が飛んだ。
ハンガリーGPを経てレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、この結果を受けて批判が巻き起こるのは「当然」のことであるとして、フェルスタッペンとの間で「今後はこのような遅い時間にシムを行わない」ことで合意したと明かした。
英AUTOSPORTによるとフェルスタッペンはスパでの開幕に先立ち、チーム側と話し合ったことを認めつつも、レッドブルから禁止されたり門限を課されたわけではないと否定し、今後はシムレースの予定が入っていないため「心配する必要はない」と語った。
「禁止されているとかそういうことじゃないんだ。それに週末やプライベートで何をしているのかを彼らに言う必要はないし、それは彼らにとっても同じことだ」
フェルスタッペンは今年5月のエミリア・ロマーニャGPの週末に、深夜のiRacingニュルブルクリンク24時間レースを経てグランプリ優勝を飾った。
深夜のシムレースについてフェルスタッペンは、先週末のハンガリーに限ったことではなく、フル参戦したF1デビューイヤーから続けてきたことだと指摘し、シムレースは「僕の人生において凄く重要なものだ」と強調した。
「レースで勝てないと『ああ、彼は午前3時まで起きているからだ』とか『体重が1キロオーバーしているからだ』とか、いつも難癖をつけられるんだ」とフェルスタッペンは語る。
「でも例えばイモラで僕は2回、レースに勝った。僕はこれを2015年から続けている。レースに向けた準備がいつもと違っていたわけじゃない」
「僕は3回に渡ってワールドチャンピオンシップを制した。自分に何ができて、何ができないのかは十分に分かっていると思う」
「僕は常に自分自身と厳しく向き合ってきた。何が許され、何が許されないかはよく分かっている。F1での経験を通して何ができるのかはよく理解していると思う」