角田裕毅、”予想外”の戦略で歓喜の9位入賞「最大の功労者」への賛辞を惜しまず
”予想外”の1ストップ戦略を以てF1第13戦ハンガリーGPを9位でフィニッシュし、今季7回目の入賞を果たした角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、チームとメカニックになしに成し遂げることはできなかったと賛辞の言葉を贈った。
左側のサスペンションが折れ、前後ウイングやフロア、ボディーワークが大破するなど、前日の予選Q3でのクラッシュにより角田裕毅の22号車は深刻なダメージを負ったが、メカニックは日曜の15時に予定されるレースのスタートに向けてクルマを修復。きっちりと仕上げてみせた。
70周のレースを経てフィニッシュラインを駆け抜けると角田裕毅は歓喜の叫び声を上げ、何よりもまず、メカニックに対する感謝を口にした。
今週末はアップデートが投入されたこともあり、スペアパーツ不足によるピットレーンスタート、つまりポイント獲得など夢物語という事態に陥る可能性もあっただけに、9位フィニッシュは一際、角田裕毅にとって嬉しい結果となったようだ。
大いに満足できる結果では?と問われた角田裕毅は「もちろんです。自分自身のレースには本当に満足しています」と返した。
「そして何よりもまず、夜通しで迅速かつ正確にクルマを修理してくれたチームとメカニックに感謝したいと思います。彼らなしに成し遂げることはできませんでした。心から感謝しています」
「正直、1ストップは考えていませんでしたが、上手くタイヤをマネジメントすることができたと思います」
「エンジニアからの提案を含めてコミュニケーションも良好でしたし、それが最終的に良い結果につながったことは明らかなので、この調子で続けていければと思います」
「そして何より重要なことはクルマが好調だということです。もちろん、次のレースはこことは全く異なるスパで行われるため、どうなるかは予想できませんが、僕らとしては兎に角、いつものように自分たちのペースを最大限に引き出していくだけです」
2024年F1第13戦ハンガリーGPでは2番グリッドからスタートしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が逆転のキャリア初優勝を飾った。
スパ・フランコルシャンを舞台とする次戦ベルギーGPは7月26日のフリー走行1で幕を開ける。