F1イモラ:スタート練習違反で角田裕毅を戒告処分、走行妨害疑惑のペレスは不問
F1エミリア・ロマーニャGPのスチュワードは初日プラクティスを経て、角田裕毅(RBフォーミュラ1)を戒告処分とし、また、セルジオ・ペレス(レッドブル)については不問とする決定を下した。
金曜2回目のフリー走行中に発生した2つの異なるインシデントに関して、ヴィタントニオ・リウッツィを含む4名の競技審判団は、角田裕毅、ペレス、そしてシャルル・ルクレール(フェラーリ)の3名を召喚した。
同セッションで3番手タイムを刻んだ角田裕毅は、FIA国際競技規約第12条2項1号 i)および、レースディレクターのイベントノート第9条1項に違反した疑いがあるとして、現地18時15分から行われた聴聞会に出席した。
イモラ・サーキットでは、ピット出口ライト前の右側のアスファルト上でのみスタート練習が許可されており、その位置を示す白線の枠が設けられているが、角田裕毅はその手前で停止。その後、コースに入っていった。
聴聞会を経てスチュワードは、角田裕毅がスタート練習を行った場所は「危険」であったとして、今シーズン初となる戒告処分(ドライビング)を与えた。
1シーズン中に5回の戒告処分を受けると、当該ドライバーにはその競技会で10グリッド降格ペナルティが科せられる。レース中のインシデントにより5回目の戒告処分を受けた場合は次戦で10グリッド降格となる。ただし戒告処分5回の内の4回がドライビングに関する違反であった場合に限られる。
ペレスはターン3でルクレールの走行を「不必要に妨害」した疑いがあるとして、現地18時30分から行われた聴聞会に出席したが、フリー走行中に発生した出来事であった事が考慮され、出席者一同がペナルティを科すべきでないとの見解で一致した事から、お咎めなしの決定が下された。