フェラーリF1、HPと”巨額タイトルスポンサー契約”との報道…レッドブル/オラクルに匹敵か
FIA-F1世界選手権に参戦するスクーデリア・フェラーリが、ヒューレット・パッカード(HP)との新たなタイトルスポンサー契約を発表する見通しだと、英「SportBusiness」が22日(月)に報じた。
報道によるとこの契約の年間価値は、レッドブル・レーシングがオラクルとの間で締結しているタイトルスポンサー契約のそれに匹敵する額になるという。
マックス・フェルスタッペン擁する英国ミルトンキーンズのチームが昨年、発表したオラクルとの契約は、年間1億ドル、日本円にして約155億円での5年契約と伝えられており、現行グリッドで最も高額なスポンサー契約と考えられている。
スクーデリアは来季よりカルロス・サインツの後任として、現行ドライバーの中で最も年俸が高額とされているドライバーの一人、7度のF1ワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンをチームに迎え入れる。
現代のF1における最先端IT技術の価値は計り知れないほど高い。この契約は単なるスポンサー契約に留まらず、テクノロジーの提供や支援を含む広範なパートナーシップとなる可能性が考えられる。
本パートナーシップが実現した場合、フェラーリは、フィリップモリス・インターナショナル(PMI)が立ち上げたプロジェクト、ミッション・ウィノウとの契約が終了した2021年以来、初のタイトルスポンサーを手にする事になる。
個人向けコンピューターやプリンターの製造販売で業界をリードする米国カリフォルニア州に本社を置くHPはこれまで、ウィリアムズやザウバーとの提携を通してF1に関与してきた経歴を持つ。
また、法人向けハードウエアを開発するHPEは現在、メルセデス及びザウバーと契約を結んでおり、法人向けのコンサルティングなどを手掛けるDXCテクノロジーは昨年より、フェラーリと契約を結んでいる。
この契約には、昨年講じられた商業戦略部門の強化が背景にあるものと見られている。
フェラーリはロレンツォ・ジョルジェッティをチーフ・レーシング・レベニュー・オフィサーとして、ジョージ・プライヤーをパートナーシップ・アセット・マネジメント責任者として各々、ACミランから引き抜いた。
仮に契約が合意に至っているのであれば、次に控える米国での第6戦マイアミGPで何らかの発表があるかもしれない。