インディアナポリス・モーター・スピードウェイを会場として4月10日(水)、11日(木)の2日間に渡って予定されていた2024年第108回インディ500に向けたオープンテストが終了した。

初日には、インディ500初参戦者のためのルーキー・オリエンテーション・プログラム（ROP / 規定速度で周回走行でクリア）と、リフレッシャーテスト（通常、半年以上オーバルでレースをしていない者が対象）を含めたセッションが行われた。

通り雨により幾度となく走行が中断された結果、34名のドライバーの総周回数は1,327ラップに留まった。更に悪いことにテスト2日目のセッションは雨の影響によりキャンセルされた。

その結果、2度のシリーズチャンピオン、ジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）が228.811mphのベンチマークを記録し、ルーキーで2021年のNASCARカップシリーズ王者のカイル・ラーソンを抑えて一昨年と昨年のテストに続きトップに立った。

3度目のインディ500制覇を狙う佐藤琢磨は今年、古巣レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング（RLL）と契約。15周を走り込んで221.834mphの23番手を記録した。他のRRL勢はグレアム・レイホールが19番手、クリスチャン・ルンガーが21番手という結果だった。

2008年のインディ500ウィナーであり、6度のシリーズチャンピオンに輝いたスコット・ディクソンは3番手。チップ・ガナッシのチームメイトで昨年、シリーズチャンピオンに返り咲いたアレックス・パロウは4番手に続いた。

リフレッシャーテストに参加したマルコ・アンドレッティ、ピエトロ・フィッティパルディ、キャサリン・レッグのベテラン3名及び、ROPを受けたクリスチャン・ラスムッセン、キフィン・シンプソン、ノーラン・シーゲルの新人3名は各々、プログラムを無事終了した。

チームはロングビーチで行われる4月21日(日)の次戦に向けて準備を進める。第108回インディアナポリス500マイルレースのプラクティスは5月14日(火)より開始され、5月18日(土)と19日(日)に予選が、5月26日(日)に決勝が行われる。