ダニエル・リカルド、振るわぬ原因は「クルマの幾つかの欠陥」厳しい週末を”象徴”するターン1スピン
2024年F1サウジアラビアGPの決勝レースを16位で終えたダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、車体に「幾つかの欠陥」があるとして今後に向けて修正する必要があると語った。
14番グリッドからスタートしたリカルドはセーフティーカー(SC)導入時にスタートポジションを維持していたが、ピットストップを終えると一転。最後尾でコースに戻った。また最終盤には単独でスピンをする場面もあった。
レースを振り返るよう求められたリカルドは「厳しい週末だった。今、少し楽観的な気分を保っていられるのは、幾つかのことを見つけ出せたからかな」と語った。
「長い間レースをしてきたから、何かが上手くいっていない時は分かるんだ。幾つかのことが見つかったのは良いことだけど、そのせいでかなり辛い週末になっちゃったから、もちろん、フラストレーションは溜まる」
「レースに関しては…そうだね、厳しかった。始める前から分かっていたことだけど。おまけにピットストップで遅れてしまい、最後の数周ではターン1で縁石に行きすぎちゃってスピンしたんだけど、今週末を象徴するシーンだったように思う」
「今年はスタートでかなり出遅れた感じがするけど、まだ2レースだし、それにこの状況がどれだけ早く好転し得るのかって事も分かってるから、そんなに深く悩む必要はないんだ」
「フラストレーションが溜まる週末だったけど、僕らは答えを持っていないわけじゃないんだ。かなり明確だと思う。だから、それを完成させてメルボルンに向けてしっかり準備するだけだよ」
リカルドの言う「幾つかのこと」とは何なのだろうか? 改善に向けた手掛かりなのか、それとも不振を引き起こしている原因なのか?
オーストラリアの「Speedcafe」によるとリカルドは「僕らは単に全てが100%機能しているわけじゃないんだ」「正直に言うと、僕らはこのクルマに幾つかの欠陥があると見ている。だから次に向けて修正しなきゃならない」と説明した。
「良いクルマがあって、全てが整っていれば、自分達がもっと上手くやれる事を僕は知っている。本当に辛い3日間だったけど、自分達から自信を奪うような事はしたくないんだ」
リカルドは初日FP2を経て、タイヤセットの違いで「謎」の失速があったと明かし、予選でも不可解な状況に直面したと説明していた。車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーによると、ターン4のような幾つかの特定のコーナーに問題を抱えていたという。
決勝に先立ち展望について問われたリカルドは「レースのことはまだ考えられない。今は兎に角、予選を分析したい」と述べ、原因究明なくして先に進めないとしていたが、その答えが見つかったのかもしれない。
3月9日(土)にジェッダ市街地コースで行われた2024年F1第2戦サウジアラビアGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペンが2戦連続のポール・トゥ・ウインを飾り、セルジオ・ペレスが2位に続いた事でレッドブルが再び1-2フィニッシュを果たした。
アルバート・パーク・サーキットを舞台とする次戦オーストラリアGPは3月22日のフリー走行1で幕を開ける。