第一号!マクラーレン、2024年型「MCL38」のF1カラーリングをサプライズ発表
他の9チームに先駆け、マクラーレンは英国現地1月16日(火)、2024年のFIA-F1世界選手権でランド・ノリスとオスカー・ピアストリが駆る「MCL38」のカラーリングを先行公開した。
2018年以来、マクラーレンのF1カラーを構成してきた青系統の色味は取り除かれ、濃炭色=ダークグレーとパパイヤオレンジのシンプルなカラースキームが採用された。
新しいリバリーについてノリスは「良い見栄えだし、僕と同じようにファンも気に入ってくれるはずだ」と述べ、F1での2シーズン目を迎える僚友ピアストリは「本当にかっこいい」と評した。
マクラーレンは昨年、チーム創設60周年を記念してマシンに「MCL60」のネーミングを与えたが、今季は通常の命名規則に立ち戻り、2024年型は「MCL38」と名付けられた。
英国ウォーキングのチームが放つ最新作は2月14日に公開され、シルバーストン・サーキットでのシェイクダウンを経て、2月21日に始まるプレシーズンテストのためにバーレーンに向かう予定だ。
マクラーレンのザク・ブラウンCEOはカラーリングの発表に際して「素晴らしいデザインだ。来月サーキットで走る姿を見るのが待ちきれない」と語った。
「我々は2023年を思うようにスタートする事ができなかったが、アンドレア(チーム代表のステラ)とチームは、組織再編を経て素晴らしい仕事をしてくれた。この勢いを2024年シーズンに持ち込むべく、今も懸命の作業が続けられている」
マクラーレンは昨年、序盤8戦で僅か17ポイントという厳しいスタートを切りながらも、大規模なアップグレードパッケージの導入を経て好転を遂げ、続く8戦で155ポイントの大量得点を稼ぐまでに競争力を引き上げた。
結果、コンストラクターズ選手権を4位で締め括り、終盤にはチャンピオンチーム、レッドブルに次ぐ2番目に速いチームとしての評価を得るまでに成長した。
年明けを経てマクラーレンは技術部門に2人の強力なエンジニアを迎え入れた。元レッドブルの敏腕技術者として知られるロブ・マーシャル(エンジニアリング&デザイン担当テクニカル・ディレクター)と、元フェラーリの空力スペシャリスト、デビッド・サンチェス(車体コンセプト&パフォーマンス担当テクニカル・ディレクター)だ。
チーム代表を務めるアンドレア・ステラは「忙しく充実したオフシーズンを終え、我々はグリッドの最前線を目指して旅を続けることを目標に2024年に向かう」と語る。
「チームは昨年、継続的なハードワークと献身、努力、そして才能を通じて、将来に向けた強力な基盤を築くことに成功した」
「新しいインフラのアップグレードおよび人材の配置により我々は、これからも引き続き基盤を向上させるとともに、あらゆる活動に高いパフォーマンスを組み込む必要がある」
MCL38は4年の歳月をかけて建設された最新鋭の風洞で開発された初のモデルとなる。以前は独ケルンにあるトヨタの風洞を借りていた。