ボッタス、”お見合い接触”「まだ立て直せる」希望を打ち砕いたのはペレス…7番手活かせず深い溜息
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はF1ラスベガスGPの1周目のターン1で、ハーフスピンを喫した前方のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)と”お見合い接触”する不運に見舞われたが、この時点ではレースを諦めていなかった。
希望を打ち砕いたのはアロンソとの接触ではなく、後方から追突してきたセルジオ・ペレス(レッドブル)により負ったダメージだった。
チーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは、C43のフロアとディフューザーに大きなダメージがあった事を明かし、「20ポイント以上のダウンフォースを失ったため、クルマはほぼドライブ不能な状態だった」と説明した。
1周目のアロンソとの衝突について問われたボッタスは深い溜息をつき「…ガッカリしたのは確かだけど、まだ立て直せるかもって思ってたんだ」と答えた。
「一番の問題は、後ろから衝突された事で受けたダメージだった。ディフューザーが結構な具合にバラバラになった事でクルマのパフォーマンスが落ちてしまい、ポジションを上げる事ができず、ひたすら後退し続ける感じだった」
「だからレースが長く感じた。50周よりも長くね」
ダメージによるパフォーマンスへの影響については「ラップタイムの差を見た感じ、少なくとも1周あたり1秒はあった。かなりのものだよ」と語った。7番グリッドの好機を全く活かせず17位に終わった。
アルファロメオはこの日、2台で戦略を分けた。ミディアムを履いたボッタスに対し、ハードタイヤでスタートした周冠宇は1ストップ戦略でチェッカーフラッグを受けたが、トップ10を争うペースはなく15位に終わった。
11月18日(土)にラスベガス市街地コースで行われた2023年F1第22戦ラスベガスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算53勝目を飾った。
ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とするシーズン最終アブダビGPは11月24日のフリー走行1で幕を開ける。