F1日本GP、フリー走行でのタイヤテスト急遽中止か…メキシコも同様措置
9月22日(金)に計画されていた鈴鹿サーキットでのF1日本GPのフリー走行を使ってのタイヤ開発テストが中止された可能性が浮上した。
ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは今年3月、2024年の最終スペックを決定するための場として、F1第17戦日本GPと第20戦メキシコGPのFP2を活用する計画を明らかにした。
しかしながら開幕を1週間後に控えてタイムスケジュールに調整が加えられ、当初15時から予定されていた90分間のフリー走行2が、通常通りの60分に変更された。
興味深いことに、エルマノス・ロドリゲス・サーキットでのメキシコGPのFP2も同様に60分間に削減された。
少なくとも現時点においては、他のグランプリウィークに割り当てられたという事実は確認できない。
ピレリは9月上旬のイタリアGPを経て、モンツァ・サーキットとフィオラノ・サーキットで2日間の開発テストを実施。アルピーヌ、レッドブル、そしてフェラーリの3チームが協力した。
このテストは2024年仕様のプロトタイプの開発だけでなく、依然として公式供給元が決定されない2025年シーズン以降を見据えてのものだった。
国際自動車連盟(FIA)は詳細を一切明らかにしていないものの、2025年以降のタイヤサプライヤー入札最終選考にピレリとブリヂストンの2社が残っている事は公然の秘密となっている。
今年7月までのインシーズンテストはすべて、タイヤウォーマー不要タイヤの開発に割り当てられたが、ベルギーGPの週末に行われたF1コミッションで来季導入が否決されたため、ピレリは急遽、従来型のタイヤ開発に舵を切らなければならなくなった。
モンツァとフィオラノでのテストで事が足りたとも思えない。同テスト後にイゾラは「コース上でのテストの機会はそれほど多くない。故に各々を最大限に活用する必要がある」としている。日本とメキシコでのテスト中止の理由は不明だ。