F1第11戦イギリスGPを含めて今季13戦を残した段階で、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）とピエール・ガスリー（アルピーヌ）のギアボックスが年間割り当て基数の4基目に達した。

パワーユニットと同じ様にギアボックスも年間で使用可能な数が制限されており、上限基数を越えると5グリッド降格ペナルティが科される。

年間レース数が23戦以下、つまり2023年シーズンの場合は、GBX C&C（ケース及びカセット）およびGBX DL（駆動系、ギアチェンジ、補助コンポーネント）を各々、ペナルティなしに4基まで使用する事ができる。

アルピーヌとレッドブルはぞれぞれ7月8日(土)の最終プラクティスを前に、フェルスタッペンとガスリーに対して今季4基目となるGBX C&CおよびGBX DLを開封した。初日にはニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）が4基目の大台に乗せている。

同じくFP3に先立っては、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢が今季3基目のMGU-Kを搭載した。こちらは4基目までペナルティなしに使用する事ができる。

FP2でルクレールを襲った電気系統のトラブルへの対処のためだろうか。フェラーリは今年初めてカーフュー（深夜作業禁止令）を破った。8日(土)の現地午前8時30分までメカニックがサーキット内に滞在していた事が確認された。カーフュー破りは年2回まで例外が認められている。

F1イギリスGP特集