アロンソ「恥ずかしい」”墓穴”を掘りファンを失望させたF1に苦言…CCTV障害でカナダFP1中止
CCTVの障害によりフリー走行1が事実上の中止となった6月16日(金)のF1第9戦カナダGP初日を終えてフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、ファンを失望させてしまい「恥ずかしい」と述べ、「墓穴を掘った」としてF1に苦言を呈した。
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)のコース上でのストップにより振られた赤旗が解除されることはなく、FP1は走行僅か4分で終わりを迎える異例の展開となった。
🚩 RED FLAG 🚩
Ocon is stopped out on track! #CanadianGP #F1 pic.twitter.com/9RAubgPBzW
— Formula 1 (@F1) June 16, 2023
インシデントやトラックリミットの監視のために設置されているCCTVカメラ映像の受信に遅れが生じたためコース上の安全を確保できなかったのが原因だ。
FP2終盤から降り始めた雨を避けるべく傘を差してインタビューに応じたグリッド最年長41歳のスペイン人ドライバーは「残念だ」と語った。
「チームにとっても理想的なことじゃなかったと思うけど、それよりも朝早くからサーキットに足を運んでくれたファンにとって残念な事だった。僕らはFP1でコースを走る事ができなかった」
「時々、僕らはスポーツとして自ら墓穴を掘っているように思える。こういう事が起きるのは少し恥ずかしい」
アストンマーチンは今回、今季初となる大掛かりなアップグレードを持ち込んだ。競争力の底上げを目的としたサイドポッドを含む新型ボディーワークとフロアボディに加え、ジル・ビルヌーブ・サーキットの特性に合わせた冷却ルーバーをAMR23に投入した。
だが、FP1は2台合わせても6周しか走れず、開始時刻の前倒しによって30分延長されたFP2も終盤の豪雨によって走行時間が失われた。アロンソはトップから0.326秒落ちの4番手、僚友ランス・ストロールは0.701秒落ちの9番手でクルマを降りた。
ストロールは「クルマには満足しているし感触も良い」として、アップグレードに手応えを得た様子を見せたが、アロンソは「時間がなかったため、新しいアップグレードについてはまだ理解できていない。集めたデータを洗いざらい分析して明日に向けて学んでいく必要がある」と慎重な姿勢を貫いた。
2度の赤旗が振られた2023年F1カナダGPフリー走行2でトップに立ったのはルイス・ハミルトン、1000分の27秒差でジョージ・ラッセルが続き、メルセデスが1-2で初日を締め括った。3番手にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間6月17日(土)25時30分から、公式予選は同29時から1時間に渡ってジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。